スマホのカメラだけで、脈の揺らぎを計測できる

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 「不整脈」発見は、重い疾患の予防につながるという。たとえば脳梗塞の発症には、不整脈(心房細動)が関わっていることがわかっている。しかし、初期の不整脈は短い時間しか生じず、また不定期に発生したりするため、日常生活の中で発見するのは困難だ。

 健康診断でも発見しにくい不整脈だが、東京大学NTTドコモでは、こうした課題に応えるため、脈の揺らぎを自己管理するスマホアプリ「HearTily(ハーティリー)」を開発。不整脈と生活習慣病の関連性を解析する臨床研究を開始した。「HearTily」は、iOS 8.0以降で動作。無料で公開されており、誰でも利用可能だ。

 「HearTily」はスマートフォン本体のみで脈の揺らぎを管理・記録できるアプリ。1日1回、カメラを活用して脈を検知し、脈拍を定期的に収集することによって脈の揺らぎを簡単に測定できる。脈拍の測定、脈拍の揺らぎ度表示のほか、クラウドサーバーへのデータ格納、専門医によるデータ閲覧機能を踏査している。

 実際に得られた脈拍とそれを解析した図、脈のゆらぎが表示可能で、これらの情報から自身の脈の揺らぎを管理できる。ユーザーが医療機関を受診する際には、この記録が、診療の参考になる可能性がある。

 継続的に記録された脈拍情報とスマートフォン内に記録される運動量等の生活情報を組み合わせ、大規模なデータを解析。これにより、将来的に不整脈に関係する病気の予後の改善が期待されるという。健康に気になる人は、血圧や脈拍などのように、日常的に計測する習慣をつけておくとよいだろう。

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HearTily|iOS版