16日、韓国・朝鮮日報は「韓国の屋台が中国人観光客に不当に高い値段をふっかけているため、日本に観光客を奪われている」と指摘している。写真はソウル明洞の屋台。

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2016年2月16日、韓国・朝鮮日報は「韓国の屋台が中国人観光客に不当に高い値段をふっかけているため、日本に観光客を奪われている」と指摘している。17日付で参考消息網が伝えた。

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今年の春節期間中に海外旅行に出かけた中国人観光客は600万人を超えた。そのうち、最も人気だったのがタイで、日本、韓国がそれに続いた。昨年、韓国は日本を上回っていたが、逆転された格好だ。

記事は、この主な原因として、「中国人観光客に対するさまざまな違法行為によって、リピート率が低くなっている」ことを挙げている。韓国警察庁が15日に発表したデータによると、春節を含む2月1〜14日の期間、外国人に偽物などの粗悪品を売り付ける事件が414件起きた。また、未登録の宿泊施設や違法タクシーなどの違法なサービスは104件摘発されている。これは、前年比で177%も増加している計算になる。

中国人の銭(チエン)さん(25)は、ソウルの東大門の屋台で1万ウォン(約1000円)の弁当を買った。銭さんはぼったくられていることがわかっていたが、口論になるのを避けるために何も言わず支払ったという。しかし、銭さんは帰国後に中国版ツイッターで「(相手は)中国人だとわかって値段を釣り上げた。もう二度と韓国には行かない」と書き込んでいる。

このほか、中国人に人気の化粧品の模造品を製造・販売した店もあった。見た目はそっくりだが、有効成分はほとんど含まれていなかったという。警察はこうした行為が中国人観光客のリピート率がわずか20%にとどまっている原因だと指摘している。

一方、記事は韓国とは対照的な日本の現状についても言及する。昨年、韓国を訪れた中国人観光客数は前年比2.3%減の598万人だったのに対し、日本は過去最高の499万人だった。MERS(中東呼吸器症候群)や円安といった要因もあったが、旅行業界は韓国が偽物を売りつけたり、ぼったくりをしたりすることが原因になっているとの見方を示している。東大門で店を経営する男性は、「韓国国内の不景気で消費が落ち込んでおり、その影響を受けた一部の人たちがぼったくりで収入を確保しようとしている」と話す。

韓国経済の低迷で若者や自営業者が苦しい生活を強いられているなか、韓国政府はビザ発給要件の緩和など外国人観光客誘致に躍起になっている。ぼったくりや違法行為は厳しく取り締まるべきだが、外国人観光客誘致やリピート率上昇には、経済を立て直し、国を豊かにすることも必要になってくる。(翻訳・編集/北田)