韓国メディアのNEWSISは7日、国際オリンピック委員会(IOC)のゲルハルト・ハイベルク委員(ノルウェー)が、ソウル市で開催された「国際スポーツメディアフォーラム」に出席し、「天文学的な資金が入るオリンピック開催費用が無駄にならないことを願う」ほか、「2018年に開催される平昌冬季五輪が“ゴースト開催地”にならないよう願う」という見解を示したと報じた。(写真は韓国メディア「NEWSIS」の7日付報道の画面キャプチャ)

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 韓国メディアのNEWSISは7日、国際オリンピック委員会(IOC)のゲルハルト・ハイベルク委員(ノルウェー)が、ソウル市で開催された「国際スポーツメディアフォーラム」に出席し、「天文学的な資金が入るオリンピック開催費用が無駄にならないことを願う」ほか、「2018年に開催される平昌冬季五輪が“ゴースト開催地”にならないよう願う」という見解を示したと報じた。

 記事によると、ゲルハルト・ハイベルク委員は7日、フォーラムの中で、「まだ平昌オリンピックの全ての計画を知ることはできない」としながらも「準備が徹底されれば安全になるだろう」と述べたほか、「リレハンメル冬季五輪のように運も必要だが、準備をすれば運はそのあとからついてくるだろう」と説明したと伝えた。

 ノルウェーのリレハンメルは、人口2万7000人の小さな田舎の都市であったにもかかわらず、リレハンメル冬季五輪(1994年開催)では、4000億ウォン(約440億円)の黒字を出し、オリンピックの成功事例として評価されているという。なぜなら、開催費用を最小限に抑え、オリンピック開催後にはそれらのオリンピック施設を、介護施設やスポーツおよび文化関連大学として活用し、観光や教育都市へと変貌させたからだ。

 また、ゲルハルト・ハイベルク委員は「オリンピック開催の準備をしながら近隣地域を活性化する必要があるが、オリンピック自体に莫大な支出をすることが良いわけではない」と苦言を呈したほか「費用などの問題については韓国の組織委員会が、施設を適切な遺産として残すため、議論しなければならない問題だ」と付け加えたと伝えた。

 この報道に対し、韓国のネットユーザー達は「我が国はすでに黒字不可能」「建設談合に水増し、裏金・・・」「我が国は無料チケット配布、学生・軍人まで動員しても不人気種目の観客席を埋めることはできない」「今からゴースト開催地になる平昌が見える」など厳しいコメントが寄せられた。(編集担当:李樹香)(写真は韓国メディア「NEWSIS」の7日付報道の画面キャプチャ)