「頑張る」ではなく「顔が晴れる」と書く「顔晴る」表記は、2000年代中頃から使われだした。企業や店舗にとっては業績向上に向けた、スポーツ選手にとっては苦境を脱するための“強壮剤”として機能している。一方では、現代人をむしばむ“努力至上主義?をヒラリとかわす、魔法の言葉でもあった。※本稿は、神戸郁人『うさんくさい「啓発」の言葉人“財”って誰のことですか?』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです