このぞわぞわする気持ちを、ぜひみなさんにも。デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』(東京創元社)は、一九九〇年にイギリス・デヴォンで生まれた作家が、二〇二〇年に発表した長篇だ。二〇一八年の第一長篇Everything Underでマン・ブッカー賞の史上最年少最終候補となったという。ジョンソンの初著書は二〇一六年に刊行された短篇集Fenで、収録作のうち二篇は岸本佐知子訳で読むことができる。『アホウドリの迷信現