戦国時代など日本中世史をテーマにした本が静かなブームになっています。そこにまた画期的な一冊が登場しました。明治大学教授の清水克行さんの新著『戦国大名と分国法』(岩波新書)です。現代に伝わる「分国法」は10点ほど。これだけ少ないのは、織田、徳川、島津など生き残った大名家には分国法がなく、むしろ分国法のあった大名家はみな滅びたからです。「法」は余計なものなのか。清水さんに聞きました――。(後編、全2回)