今春卒業予定の大学生の就職内定率がリーマン・ショック前の水準まで回復したことが分かった。厚生労働省と文部科学省が就職内定状況等を共同で調査し、2月1日現在の状況を取りまとめた。

 両省の発表によると、大学の就職内定率は86.7%で、前年同期を3.8ポイント上回った。2月1日現在の内定率としては4年連続の改善となった。

 2月1日現在の内定率が85%を上回ったのは2009年3月卒(86.3%)以来。リーマン・ショック後の雇用環境の悪化で内定率が最も落ち込んだ2011年3月卒の77.4%から年々上昇し、リーマン・ショック前の水準まで回復した。

 一方で、推計によると、43万1000人の就職希望者のうち、まだ5万7000人が内定を得られていない。

 男女別に内定率を見ると、男子は85.3%で前年同期比3.1ポイント増、女子は88.3%で同4.6ポイント増。女子の内定率は過去最高となった。文理別では、文系は86.2%で同5.0ポイント増、理系は88.7%で同2.0ポイント減となっている。

 大学の地域別では、北海道・東北86.4%(前年同期比5.0ポイント増)、関東91.5%(同3.2ポイント増)、中部84.5%(同3.5ポイント増)、近畿87.2%(同3.8ポイント増)、中国・四国が77.4%(同4.2ポイント増)、九州79.4%(4.6ポイント増)だった。

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