国際オリンピック委員会(IOC)のリンドベリ調整委員長は19日、韓国北東部の江原道江陵市で開かれた第4回IOC調整委員会で、一時取りざたされた「分散開催」を否定した。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 国際オリンピック委員会(IOC)のリンドベリ調整委員長は19日、韓国北東部の江原道江陵市で開かれた第4回IOC調整委員会で、一時取り沙汰された「分散開催」を否定した。複数の韓国メディアが報じた。

 委員長は記者会見で「IOCは1月の時点ですでに答えを出している。平昌五輪の開催地や計画は予定通りに行う」と述べ、分散開催の可能性を完全に否定した。

 今回の現地視察では「平昌五輪組織委員会をはじめとする関係機関の五輪準備に大きな進展があった」と述べ、工事の進捗状況を評価した。

 委員長は今年1月、五輪種目の分散開催について言及したが、平昌五輪はすでに決定している場所で開催すると話していた。

 また、IOCがトヨタ自動車とトップスポンサー契約を結んだことを受け、韓国国内の自動車メーカーが平昌五輪に協賛できないのではないかとの見方が出ていたことについて、IOCは正式に否定した。IOCのマーケティングディレクター、ティモ・ルメ氏は「組織委員が希望するなら、国内では独占的なスポンサー権利を履行することができる」と補足した。

 リンドベリ調整委員長らは、17日から2泊3日の日程で現地視察し、大会準備の進行状況や、契約上の履行条項などを確認した。第5回調整委員会は9月に開催する予定という。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)