総合人材サービスのランスタッドは、働く人をひきつける「エンプロイヤーブランド」を調査・表彰するランスタッドアワード2015の調査結果と受賞企業を発表した。ランキング1位はキリンホールディングス、2位はサントリーホールディングス、3位は明治ホールディングスで、海外企業部門の1位はプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)となった。

 調査は、日本の大手企業170社(日本企業145社、海外企業25社)を対象に、全国の18〜65歳の男女約9700人に「社名を知っている企業」を選んだ上で「その企業で働きたいか」を聞き、評価の高い企業を明らかにした。

 ランキング1位のキリンHDは年齢、学歴、地域を問わず幅広く支持を集め、特に女性から高く評価された。サントリーHDは昨年と同じく2位に入り、昨年1位の明治HDも上位をキープした。海外企業部門はP&Gが2年連続で1位となった。

 ランキング上位は主に消費者向け製品・サービスを扱っている企業が多く、4位にも日清食品ホールディングスが入り、上位4社を食品・飲料業界が占めた。

 勤務先を選ぶ際に重視する点として「職場環境が快適である」「興味深い仕事がある」「ワークライフバランスが実現しやすい」などの10の指標を示し、その企業の印象を聞いたところ、7つの指標でトヨタ自動車が1位となった。

回答者に勤務先企業を選ぶ際に重視する項目を聞いたところ、「給与水準が高く、福利厚生が充実している」が最も多く、次いで「職場環境が快適である」、「興味深い仕事がある」が続いた。
 
 男女の差を見ると、男性はキャリアアップの機会、財務体質の健全性や経営理念・ビジョンを重視し、女性は職場環境の快適さ、就業場所の利便性や柔軟な勤務形態などを重視している傾向が見られた。

 ランキング上位20社、海外企業部門上位5社、企業の印象についての10の指標別の1位は次の通り。

 1位キリンHD、2位サントリーHD、3位明治HD、4位日清食品HD、5位パナソニック、6位富士フイルムHD、7位全日本空輸、8位トヨタ自動車、9位日立製作所、10位任天堂、11位キヤノン、12位本田技研工業、13位東海旅客鉄道、14位味の素、15位東芝、16位富士通、17位ソニー、18位大塚HD、19位アサヒグループHD、20位日本電気。

 海外企業:1位P&G、2位ジョンソン・エンド・ジョンソン、3位日本コカ・コーラ、4位住友3M、5位アマゾンジャパン。

 指標別1位:「職場環境が快適である」サントリーHD、「興味深い仕事がある」任天堂、「教育訓練が充実している」日本航空、「ワークライフバランスが実現しやすい」「経営者層が優れている」「環境や社会に配慮している」「キャリアアップの機会がある」「長期にわたる安定した雇用機会がある」「財務体質が健全である」「給与水準が高く、福利厚生が充実している」はいずれもトヨタ自動車。

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