中国メディアの第一汽車資訊網は中国国内の自動車市場において、販売台数をブランド別で見た場合、三菱自動車は上位20位にも入らないとしつつも、「中国自主ブランド車の多くに三菱製のエンジンが搭載されている」と紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの第一汽車資訊網は中国国内の自動車市場において、メーカー別の販売台数を見た場合、三菱自動車は上位20位にも入らないとしつつも、「中国自主ブランド車の多くに三菱製のエンジンが搭載されている」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国人は日常生活において三菱自動車の車に接する機会は多くないとする一方、中国の自動車エンジン市場において三菱は「なくてはならない存在」と指摘。

 さらに、中国の自主ブランド車のボンネットを開けてみると、「三菱」というロゴの入ったエンジンを見ることができるとし、BYDの「F3」や奇瑞汽車の「瑞虎」、長城汽車の「哈弗」、華晨汽車の「中華」など「多くの“自主ブランド車”に搭載されている」と紹介した。

 さらに、愛国心など偏狭なナショナリズムを理由に購入する車を選ぼうとしても無駄だとし、「今日のように発展した経済下において、三菱のエンジンを搭載していない自主ブランド車などどこにあろうか?」と論じた。

 また記事は、多くの中国自主ブランド車に三菱のエンジンが搭載されている理由について、「現代自動車やフォルクスワーゲン、ベンツなどは企業秘密などを理由に自社以外にエンジンを提供しないことが一般的」であり、他社に提供してくれる企業が三菱を除いて存在しないことがあげられると紹介。

 また、中国の自動車エンジンに関する技術が立ち遅れており、奇瑞汽車など自社で研究開発を行っている企業ですら世界のレベルから8-10年は遅れているとし、「成熟した技術を持つ三菱製エンジンを導入するほうが自社で生産するより安価で導入できる」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)