厚生労働省が発表した10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.10倍で前月から0.01ポイント上昇した。一方、総務省が発表した労働力調査(速報)によると、10月の完全失業率(季節調整値)は3.5%で前月から0.1ポイント低下した。

 新規求人倍率(季節調整値)は1.69倍(前月比0.02ポイント増)、正社員有効求人倍率(同)は0.68倍(前月比0.01ポイント増)、有効求人(同)は前月比0.1%増、有効求職者(同)は同0.4%減となった。

 新規求人は前年同月比1.1%増。産業別にみると、医療,福祉(10.9%増)、生活関連サービス業,娯楽業(4.7%増)、教育,学習支援業(3.0%増)、宿泊業,飲食サービス業(2.5%増)などが増加し、学術研究,専門・技術サービス業(10.7%減)、サービス業(7.2%減)、情報通信業(5.2%減)、建設業(3.8%減)などが減少した。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)で最高は東京都の1.59倍、最低は埼玉県と沖縄県の0.76倍。

 男性の完全失業率は3.8%(前月比0.1ポイント増)、女性は3.2%(同0.2ポイント減)となった。

 完全失業者数は233万人(前年同月比30万人減)。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合」は46万人(同18万人減)、「自己都合」は91万人(同3万人減)だった。

 就業者数は6390万人(前年同月比24万人増)。女性の就業者数が前年同月比24万人増の2764万人となり、2カ月連続で過去最高を更新した。

 就業者数のうち、雇用者数は5629万人(同33万人増)。正規の職員・従業員は3298万人(同7万人増)、非正規の職員・従業員は1980万人(同16万人増)となっている。

 就業者数の前年同月比を産業別に見ると、医療,福祉(22万人増)、建設業(14万人増)、情報通信業(14万人増)などが増加し、生活関連サービス業,娯楽業(16万人減)、製造業(13万人減)、宿泊業,飲食サービス業(11万人減)、サービス業(11万人減)などが減少した。

10月の求人広告20.2%増、求人サイトは40%超の伸び
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