来春卒業予定の大学生の就職内定率が4年連続で改善したことが分かった。厚生労働省と文部科学省が就職内定状況等を共同で調査し、10月1日現在の状況を取りまとめた。

 両省の発表によると、大学の就職内定率は68.4%で、前年同期を4.1ポイント上回った。10月1日現在の内定率としては4年連続の改善となった。

 リーマン・ショック後の雇用環境の悪化で内定率が最も落ち込んだ2011年3月卒の57.6%から年々回復し、リーマン・ショック前のピークだった2009年3月卒の69.9%に近い水準に近づいている。

 一方で、推計によると、44万4000人の就職希望者のうち、まだ14万人が内定を得られていない。

 男女別に内定率を見ると、男子は67.6%で前年同期比3.1ポイント増、女子は69.4%で同5.4ポイント増。文理別では、文系は67.3%で同4.3ポイント増、理系は73.5%で同3.2ポイント増となっている。

 大学の地域別では、北海道・東北64.8%(前年同期比1.6ポイント増)、関東74.5%(同3.0ポイント増)、中部61.1%(同6.3ポイント減)、近畿73.1%(同5.1ポイント増)、中国・四国が56.9%(同5.6ポイント増)、九州57.2%(5.5ポイント増)となっている。

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