人材紹介大手3社のリクルートキャリア、インテリジェンス、ジェイ エイ シー リクルートメントの4-9月期転職紹介人数(入社実績の速報値)が前年同期比123.2%の伸びとなったことが、一般社団法人日本人材紹介事業協会の集計で分かった。

 大手3社の転職紹介人数の合計は、2万1799人で前年同期比123.2%となった。前期(2013年10月-2014年3月期)の同112.0%と比較すると伸び率は11.2ポイントの上昇となっている。

 求人企業の業種別(首都圏)で最も伸び率が高かったのは電機/機械/化学等製造で前年同期比136.7%となった。次いで、IT・通信の119.3%、金融118.4%、コンシューマー117.4%、メディカル113.0%で、集計されているすべての業種で高い伸びとなり採用が過熱している。特にIT/通信は、前期の伸び率102.9%から16.4ポイント上昇し、景気の回復とともに急激な伸びとなった。

 転職紹介人数の実績を求人地域で見ると、首都圏1万5168人、関西圏4101人、中部圏1787人、九州エリア349人、中国・四国エリア250人、北海道・東北エリア140人となっている。

 伸び率では、関西圏131.0%、中国・四国エリア130.9%で高い伸び率となった。続いて、九州エリア126.4%、首都圏121.7%、中部圏119.7%、北海道・東北エリア113.8%となっている。

 求職者の経験職種別の転職紹介人数では、IT・通信系技術者3380人(前年同期比125.8%)がトップ。次いで、営業系2922人(同121.2%)、電機/機械/化学等製造2584人(同133.1%)、管理・企画系2525人(同106.0%)、メディカル系専門職715人(同130.7%)、金融系専門職676人(同104.8%)、その他・一般事務549人(同127.3%)と続いている。円安により業績が好調な電機/機械/化学等製造系とIT・通信系技術者の伸びが著しい。

 転職時の年齢別では、最も転職者数が多かったのは26〜30歳の8220人、次いで31〜35歳の5323人、25歳以下の3381人、 36〜40歳の2721人、41歳以上の2154人の順となっている。

 一方、伸び率では36〜40歳143.4%、41歳以上133.2%、31〜35歳123.3%、25歳以下123.1%、26〜30歳115.6%となっており、これまで中堅・中小の人材紹介会社が得意としてきた領域の36〜40歳と41歳以上が大手3社において転職紹介実績が拡大してきている。

「日本人材ニュース」Vol.242(11月4日)から一部抜粋して転載
※記事の内容は掲載時点のものです。

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