人材不足時代へ再突入 多様な人材の活用が課題に
景気の回復によって有効求人倍率と完全失業率はともにリーマン・ショック以前の水準に戻り、あらゆる業界で人材不足が鮮明になってきた。同時に採用難易度が高まり、採用計画数を確保できない企業も多い。以前のような人材不足の時代に再び突入したことで、多様な労働力の活用が課題になっている。(文・吉越利成統括編集長)


人事担当者に衝撃を与えた
牛丼チェーン「すき家」の店舗閉店


 上場企業のゼンショーホールディングスの100%子会社ゼンショーが運営する牛丼チェーン「すき家」が労働力不足によって、店舗の一時的な閉店や時間帯休業に追い込まれた一件は人事担当者に大きな衝撃を与えた。労働需要の急激な高まりによる人材の採用難が売上や利益を圧迫しただけでなく、これまで成長を支えてきたビジネスモデルそのものに影響を与えたからだ。

 「すき家」では人手不足と従業員の負担軽減のための改装などで、今年2月から4月にかけて最大123店舗で一時休業や時間帯休業(1日のうちで1時間でも休業した店舗は計上)の措置を取った。また、それ以外に124店舗でこれまで24時間だった営業時間を、夜22時から朝9時までの深夜・早朝営業を休止...(もっと読む

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