全国求人情報協会がまとめた9月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比15.5%増となったことが分かった。

 求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比15.5%増の103万8746件。掲載件数が100万件を上回ったのは今年3月(110万7123件)以来となったが、前年同月と比べた伸び率は2013年2月(前年同月比15.4%)以来の低水準にとどまった。

 メディア別に見ると、有料求人情報誌5万1719件(前年同月比26.6%減)、フリーペーパー40万5424件(同19.8%増)、折込求人紙9万1414件(同26.0%減)、求人サイト49万189件(同33.6%増)。有料求人情報誌は10カ月連続で前年同月を下回り、折込求人紙は4カ月ぶりの減少となった。

 地域別に見ると、北海道・東北5万8227件(前年同月比13.4%増)、関東・甲信越19万7585件(同4.5%減)、中部・北陸7万5994件(同10.1%増)、近畿10万2126件(同0.7%増)、中国・四国3万6346件(同14.3%増)、九州・沖縄7万8279件(同9.1%増)となった。関東・甲信越の減少は7月以来。

 また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者152人から回答を得たウォッチャー調査(調査期間:9月25日〜10月9日)によると、9月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも5割以上の担当者が求人意欲が「高い」もしくは「やや高い」と回答している。

 求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)を見ると、正社員、アルバイト・パートはそれぞれ約4割、派遣・業務請負は約3割の担当者が求人意欲が「高くなる」もしくは「やや高くなる」と回答しており、引き続き求人広告件数の高水準が続くことが予想される。

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