厚生労働省は、男性労働者の育児参加を促進し、業務改善を図る企業を表彰する「イクメン企業アワード2014」の受賞企業を決定し、応募企業の中からグランプリと特別奨励賞に7社を選んだ。

 「イクメン企業アワード」は、育児を積極的に行う男性(イクメン)を応援する「イクメンプロジェクト」の一環で、昨年から実施されている。

 男性労働者の育児と仕事との両立支援を促進する取り組みについて、特に他の模範というべき取り組みを推進して実績を挙げている企業(グランプリ)に、アース・クリエイト(岐阜県、建設業、従業員数22人)を選定した。

 同社は、小規模事業所で男性従業員が多い建設業でありながら、これまでに延べ8人の男性従業員が育児休業を取得し、配偶者出産時の特別休暇制度(2週間)や始業時間の繰上げ・繰下げ制度なども充実していることが評価された。

 また、特別奨励賞には、昭和電工(東京都、製造業、従業員数5133人)、住友生命保険(東京都、保険業、同4万2109人)、千葉銀行(千葉県、金融業、同4376人)、日本生命(大阪府、保険業、同7万806人)、日立ソリューションズ(東京都、情報通信業、同9590人)、丸井グループ(東京都、小売業、同6104人)が選ばれた。

 一方、部下の仕事と育児の両立を支援する上司や経営者を企業などの推薦で募集・表彰する「イクボスアワード」が今回初めて実施され、グランプリに2人、特別奨励賞に3人が選ばれた。受賞者は次の通り。

「グランプリ」金原高明氏(セプテーニ クリエイティブ部部長)、橋本範文氏(ルミネ 取締役開発企画部部長)

「特別奨励賞」大石純子氏(グラクソ・スミスクライン 安全性管理部部長)、田澤由利氏(テレワークマネジメント 代表取締役)、三木勝也氏(日本生命保険 浜松支社支配人支社長) 

 表彰式を10月17日に都内で開催する「イクメン推進シンポジウム」で実施する。

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