厚生労働省が発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.10倍で、前月から0.01ポイント上昇した。19カ月連続の改善で、1992年6月以来22年ぶりの高い水準となった。一方、総務省が発表した労働力調査(速報)によると、6月の完全失業率(季節調整値)は3.7%で前月から0.2ポイント上昇した。

 新規求人倍率(季節調整値)は1.67倍(前月比0.03ポイント増)、正社員有効求人倍率(同)は0.68倍(同0.01ポイント増)、有効求人(同)は前月比0.3%増、有効求職者(同)は同0.1%減となった。

 新規求人は前年同月比8.1%増。産業別にみると、医療,福祉(15.3%増)、製造業(14.2%増)、サービス業(9.8%増)などが増加し、教育,学習支援業(1.6%減)が減少した。

 都道府県別の有効求人倍率(季節調整値)で最高は愛知県の1.57倍、最低は沖縄県の0.68倍。

 男性の完全失業率は3.8%(前月比0.1ポイント増)、女性は3.5%(同0.1ポイント増)となった。

 完全失業者数は242万人(前年同月比15万人減)。完全失業者のうち「勤め先や事業の都合」は46万人(同16万人減)、「自己都合」は95万人(同3万人増)だった。

 就業者数は6397万人(前年同月比56万人増)。そのうち雇用者数は5617万人(同46万人増)。正規の職員・従業員は3324万人(同2万人減)、非正規の職員・従業員は1936万人(同36万人増)となっている。

 就業者数の前年同月比を産業別に見ると、卸売業,小売業(16万人増)、医療,福祉(16万人増)、運輸業,郵便業(15万人増)、教育,学習支援業(14万人増)などが増加し、製造業(7万人減)が減少した。

6月の求人広告38.5%増、高い求人意欲が継続
半数以上の事業所が中途採用、新卒採用を増やす企業も増加
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