全国求人情報協会がまとめた6月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比38.5%増となったことが分かった。

 求人メディア全体の広告掲載件数は前年同月比38.5%増の95万2599件。3月まで5カ月連続で前年同月比30%を超える増加を記録した後、4月(前年同月比22.9%増)、5月(同25.7%増)はやや伸びが鈍化していたが、6月は再び前年同月比30%を超える増加となった。

 メディア別に見ると、有料求人情報誌4万8481件(前年同月比16.4%減)、フリーペーパー35万7727件(同44.8%増)、折込求人紙10万6579件(同1.2%増)、求人サイト43万9612件(同58.4%増)。有料求人情報誌は7カ月連続で前年同月を下回っている。

 地域別に見ると、北海道・東北5万1306件(前年同月比33.3%増)、関東・甲信越19万3756件(同26.1%増)、中部・北陸6万7183件(同33.2%増)、近畿9万4848件(同20.2%増)、中国・四国3万4074件(同26.1%増)、九州・沖縄7万1620件(同15.9%増)となった。

 また、同協会が会員求人メディアの営業担当者や編集担当者98人から回答を得たウォッチャー調査(調査期間:6月25日〜7月9日)によると、6月時点の企業の求人意欲は、正社員、アルバイト・パート、派遣・業務請負のいずれも求人意欲が「高い」が「低い」を上回っている。

 求人意欲の先行き(3カ月後の求人意欲)を見ると、正社員は6割以上、アルバイト・パートは7割以上、派遣・業務請負は5割以上の担当者が求人意欲が「高くなる」もしくは「やや高くなる」と回答しており、引き続き求人広告件数の高水準が続くことが予想される。

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