酒に薬物を混ぜるケースも! 飲み会で女を「酔わせる」危険な手口を犯罪ジャーナリストが警告
6月20日深夜、Twitterには新宿歌舞伎町の路上に冷凍マグロのように転がる女子大生の画像が次々と投稿された。女性たちと、その周囲にいた男たちは明治大学と日本女子大学のインカレサークル「クライス」のメンバーだという。
最初は酒に酔った集団ばかりと思われていたが、おう吐、失禁脱糞などを伴って女性たちが集団で昏倒している異様な状況が明らかになり、酒ではなくドラッグによるものではないかとの疑惑が持ち上がっている。
事の真偽については、この集団の素性とともに今後の解明がまたれるところだが、問題は女を酔わせてセックスに持ち込もうとする連中が現実に存在していることである。その手口は巧妙になっているため、警告を込めて紹介しておこう。
ドラッグを飲み物に混入させる
まず、歌舞伎町の女子大生たちに盛られたといわれるようなドラッグは、覚せい剤やコカインといったハードドラッグではなく、いわゆる「脱法ドラッグ」のことであろう。形状は、液体、粉末、葉片など様々である。これをタバコのように燃焼させて煙を吸うことで効果があらわれる。
しかし、飲み物に混入させることは難しい。今回の件のように路上で昏倒してしまう可能性があるとしたら、それはハルシオンのような睡眠系の薬物を用いた手口が考えられる。ハルシオンは錠剤だが、砕いて粉末状にしたりして飲み物に混ぜてしまうのだ。これを服用すると意識を保つことは難しい。
さて、この手の酒に混ぜて飲ませるやり方は、巧みに混入しなければ警戒されてしまう。ある意味では熟練が必要なのだ。そこで、最近流行しているやり口が、女の子たちが油断している飲み終わりである。飲み会のあとに自動販売機やコンビニで買ってきたペットボトルの水を「これどうぞ」と言いながら差し出す。そこに粉末状のハルシオンを仕込むのだ。
「あたかも女の子の目の前でキャップを開封したように見せるのがコツ」と、元ヤリサーに在籍経験のある20代のアウトローは得意気に教えてくれたことがある。
アルコール度数の高い酒に潜む危険
巧妙に仕組まれるのはドラッグだけではない。酒自体に仕掛けるのだ。それは、スピリタスのような強い酒を炭酸や割物と一緒に混ぜてしまうやり方だ。スピリタス(アルコール度数95度)のような度数の強い酒は味がわかりにくい。10年ほど前に、酩酊させた女子を集団レイプしたことで日本中を騒がせた早稲田大学のサークル「スーパーフリー」で使われた手口である。
また、男側が集団戦として、宴会ゲームでミスを誘発させるようにし、罰ゲームと称して一気を強要する手口もサークル飲みや大規模コンパなどではいまだに盛んである。しかし、ドラッグのみならず、アルコールも過剰に摂取するのはひとつ間違えば危険なのである。
救命医が警告する急性アルコール中毒
救命救急医の中島侑子先生は、飲酒による危険として次のように指摘する。
「イッキ飲みのような無理な飲酒によって急性アルコール中毒が引き起こされる可能性があります。症状としては、嘔吐、血圧低下、呼吸数の低下、意識障害、低体温などが引き起こされ、最悪の場合は死に至ります。また、吐物が詰まって窒息死したり、転倒して怪我をしたり、交通事故に巻き込まれるなどの危険もあります」
では、どんな対策をとることができるのか。
「衣服をゆるめて楽な体勢にし、吐物による窒息を防ぐため横向きに寝かせるなどの措置が必要です。また、揺すったり呼びかけても反応しない場合には、すぐに救急車を呼ばなければなりません」(同)
これは、あくまで医学的な措置であるが、飲み会は本来楽しむためのもの。信用出来ない人たち、なにか邪な狙いを感じる人たちとは同席しないということを大原則にしておくべきであろう。
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(丸山ゴンザレス)