新宿明大生「集団昏倒騒動」は「過度の飲酒」が原因 大学側説明にも「何か入れたのでは」と疑問噴出
明治大学と日本女子大学による公認インカレ(インターカレッジ)サークルのメンバーとみられる学生が昏倒(こんとう)している画像がツイッター上に投稿されてから4日経った2014年6月24日、明治大学が同大の学生であったことを認めて謝罪した。
大学側は原因を「過度の飲酒」と説明しているが、インターネット上では「本当に酒に酔っただけの話なのか」「何か酒に入れたのでは」などとして、疑問の声が噴出している。
明大生30数名が参加 女子大学生は参加せず
「事件」が起きたのは6月20日夜、新宿・歌舞伎町の「新宿コマ劇場」跡地のすぐ近くだ。目撃者がツイッターに投稿した画像やYouTube上の動画には、路上に倒れ込んだりしゃがみこんだりしている若者が何人も写っていた。倒れているのは主に女性のようで、スカートやホットパンツがめくれそうな態勢でもお構いなし。複数の警官の姿もあり、異様な雰囲気が漂っていた。
人通りの多い夜の繁華街にもかかわらず、あられもない姿で突っ伏す女性たちのショッキングな姿はさまざまな憶測を呼んだ。さっそくネット上では、明大と日本女子大によるインカレの公認テニスサークルのメンバーたちであることが特定された。
そうした中、先にコメントを出したのは女子大だ。23日、ホームページ上にコメントを掲載した。本件を「飲酒事案」として、
「大学でおこなった現時点までの確認では、この会への本学学生の参加は確認されていません。ただし本学の大学公認サークルであることは事実ですので、今後の対応について協議する予定です。この度はお騒がせし、大変申し訳ございませんでした」
と説明した。倒れている女性の中には同大の学生も含まれているとみられていたが、説明によればすべて明大生だったというわけだ。
24日には明大もホームページ上にコメントを掲載し、「本学学生がお騒がせしましたことを心からお詫び申し上げます」と謝罪した。その上で「本件については、過度の飲酒から起きた出来事であり、昏倒していた部員の中には未成年者が含まれていることも判明いたしました。なお、これらの部員の体調は回復しております」などと報告。詳細は現在確認中で、今後については「結果が判明次第、当該サークルに対し、厳正に対処いたします」としている。
なお、広報担当者によれば、飲み会はテニスの練習後に開かれたもので、参加者は明治大学の30数名。消防庁によると現場では10人程度が泥酔状態で、男性1人女性1人の計2名が急性アルコール中毒で救急搬送されたという。
警視庁「薬物反応は出ていない」
両大学の発表により幕引きと思われたが、ネット上には疑問の声が相次ぎ投稿されている。多くが納得していないのが、明大の「過度の飲酒」という説明のようだ。
発生当初から「睡眠薬でも入れたのかな」「ドラッグ盛り過ぎたんだろ」などと薬物使用説がささやかれていたことや、倒れているのは何故か女性ばかりということから男子学生がなにか意図を持っていたのではないかとの憶測が広がり、
「男の方、明らかに薬使ったやろ。。」
「ほんまに過度の飲酒だけであんな事になるのかな?いや、なる訳ない」
「過度の飲酒だけで、多くの女性が昏倒するってのはおかしいんじゃねーかなぁ……」
といった意見が数多くあがっている。
実際のところは、薬物に関しては使用の形跡は見られないようだ。警視庁広報課はJ-CASTニュースの取材に対し「薬物反応は出ておらず、事件性もない」とコメントした。
しかしネット上では、薬物以外にも、アルコールの吸収が早くなると言われている「ポカリスエット割」を飲ませたのではないかという指摘や、アルコール度数世界最高の酒として知られるウォッカ「スピリタス」を入れたカプセルを使用したのではないかとの指摘も出ている。2003年に早稲田大学のサークル「スーパーフリー」で起きた輪姦事件と重ねる人もいて、騒ぎは収まっていない。(追記)日本女子大は25日、ホームページで「本学公認サークルに関する報告 (2)」を公表、学生が参加していたことを認めた。