内田篤人 (撮影・岸本勉/PICSPORT)

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日本代表がW杯前最後のテストマッチ、ザンビアとの試合を戦った。結果は4─3の逆転勝ち。派手な撃ち合いは開幕に向けて景気の良いものだったかもしれないが、結果よりも内容面で冷静に評価しなければならないね。

まず、もっとも懸念されている選手個々のコンディションについては、ここへきてばらつきが出てきている印象だ。大久保嘉人を始め、問題のない選手も多い中、負傷明けの内田篤人の出来に不安が残った。

本田圭佑はコスタリカ戦よりも少し良くなっていた印象を受けたけど、まだ100には遠いだろう。残りの日数でどこまで上げられるか。個人としてだけでなく、チームとしてのコンディションも重要になる。本当に勝負の期間になるね。
 
試合内容について言えば、相手のコンディションと集中力が整っていた前半は良いところがなかった。立ち上がりに激しくプレスを掛けたものの、個のキープ力に突破される場面もあり、相手ペースの中で2点を失った。結果的に逆転勝利となったけど、コスタリカ戦同様、後半は多くの選手が入れ替わり、よりテストの様相が色濃くなったため、あまり参考にならない、参考にしてはいけない。
 
もちろん、その中でもポジティブな部分は持ち帰るべきだが、この2試合の逆転勝利に喜んでいるようでは本番での躍進は望めないよ。コスタリカ戦、ザンビア戦、2つの試合の前半が自分たちの実力だと捉えて、悔いのない準備をしてもらいたい。泣いても笑っても、4年ごしの舞台は間もなく開幕する。