しょこたんバージョンの「WOWLOGHT」(アーティエンス・ラボ)。中川翔子のコンサート「TOKYO SHOKO☆LAND2014 」のオフィシャルグッズ限定販売品

写真拡大

ホログラム(レーザーを使って記録した3D画像)というものをご存じだろうか。光を当てると立体画像が浮かび上がってくるこの不思議な技術を使って、画期的なペンライトを企画・開発・製造したのが、高画質ホログラム制作会社のアーティエンス・ラボ(千葉・茂原市)。
しかもなんとそれが、「しょこたん」こと中川翔子のコンサート「TOKYO SHOKO☆LAND2014」(5月4、5日、舞浜アンフィシアター)のオフィシャルグッズとしてファンクラブ会員向けに限定販売された。そのレアなペンライトの現物を見ることができたので、早速紹介しよう。

商品名は「WOWLIGHT」で、「WOWGRAM」というデジタル画像処理によって1枚のホログラム上に200コマ以上の画像記録が可能なホログラフィック・ステレオグラム技術を組み合わせたことにより、生まれたもの。電源にはホログラムやペンライト胴体部を光らせるLED発光のために単4形電池×3本を使用。

人物などの実写画像や映像のほか、3Dコンピューターグラフィクスやアニメーション、モーフィング(ある物体から別の物体へと自然に変形)画像を映し出せる。また、ホログラムに最適なLED光源を使用したことで、どのような環境下でもキレイな映像を見られるそうだ。

実際に、しょこたんバージョンの「WOWLIGHT」を見てみると、見る角度を変えることで、しょこたんの顔が別ポーズになるかと思えばネコに変身したりもする、とてもおもしろい映像が浮かび上がってきた。
-->-->-->
しかも、画像自体が鮮明で立体的なので、写真やビデオ映像とはまったくちがった絵の味わいを楽しめる。

レアな商品ということもあり、現地の販売ではすぐに完売したそうだ。今後、しょこたんバージョンだけでなく、他のキャラクターの製品開発も検討中。さらに、ペンライトに限らず、広告・宣伝素材や販促物にも応用できるので、製品の裾野をどんどん広げていきたいという。

ところで、そもそもどうやってホログラムのもととなる映像を撮影するのだろうか。やはり特殊なカメラを使用するのでは……。
「ふつうの家庭用ビデオカメラやデジカメでもオッケーですよ」(同社)
えっ、そうなの!?

同社では家庭用ビデオカメラやデジカメで撮影したデータを独自開発した画像処理ソフトを使って、ホログラム用データに加工できるとのこと。つまり、自分で撮影したお気に入りの動画を持ち込んで、オリジナルのペンライトをつくってもらえるようになる日も近そうだ。

今回の製品は、ペンライトということで、サムネイル程度の小さいホログラムだが、基本的にサイズはいくらでも大きくできるので、たとえば人の等身大の3D映像製品も将来は可能だろう。また、店頭や街中の広告などでそのようなものがふつうに見られるようになるかも。

ペンライトの3D映像も含め、ホログラムは実物を直接見ないとその素晴らしさが伝わりづらいので、機会があれば自分の目で見てもらいたい。
(羽石竜示)