数多いバリエーションのコロッケが並ぶ。コロッケにも違いがある。

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全国のおいしいものが集まる「物産展」って、あるじゃないですか? 最高ですよね。現地に赴かないと食べられないメニューが勢揃いする、あまりにもぜいたくな空間。うまいもの好きには、たまりません!

では、もっとピンポイントに考えてみましょう。先月、こんなイベントが行われていました。以前、コネタでも紹介した「日本コロッケ協会」が4月23〜28日、「アリオ亀有店」にてスペシャルなイベントを開催。その名は、「コロッケカーニバル2014」。

いったいどんな店舗が参加したのか、順番に紹介しましょう。
実は以前、同協会のホームページにて、ある投票を募っていました。「皆さんの好きなコロッケを教えてください」とお題を受けたユーザーが好き勝手に店舗名を投票していく、というあまりにも広域な人気投票が。
結果、第1回コロッケグランプリの西日本ポテト部門・金賞に「襟懐炭焼 鳥開」(愛知県)が、東日本ポテト部門・金賞に「コロッケ倶楽部」(北海道)が選ばれました。両店舗のポテトコロッケは、全国のコロッケ愛好家からスペシャルな高評価を与えられたようです。というわけで、当然参加!

次に紹介するのは、茨城県龍ケ崎市の名店「龍ケ崎まいんコロッケ」。
この地は、マニアの間で「コロッケの聖地」と呼ばれるエリアであります。
ちなみに、昨年11月には「全国コロッケフェスティバル」が開かれました。「コロッケでわが町を盛り上げたい」と願う地域、実は全国に数多く存在するそうです。いわば、コロッケによる町おこし。そんな団体を20集めた「コロッケフェスティバル」は、一日に5万人ものコロッケファンを動員したそう!

そして、由緒正しき歴史ある賞レースである「食肉産業展コロッケコンクール」の第13回金賞を受賞した「昭ちゃんコロッケ株式会社」(山口県)も参加。
まさに、全国よりすぐりの名店コロッケが一堂に介したのです!

さて会場内に入ると、熱気がすごい。これぞ、コロッケ熱。メニューもたくさんあるし、どれを食べていいのか困るな……。
これは、手練に頼っちゃおう! 同協会事務局長の竹内さんに、いくつか見繕ってもらいました。コロッケの醍醐味を味わうべく選ばれたのは、以下の3品であります。

・「ゴロゴロ男爵コロッケ」(コロッケ倶楽部)
・「ごろっと帆立のクリームコロッケ」(コロッケ倶楽部)
・「りんごコロッケ」(龍ヶ崎まいんコロッケ)

ではまず、「ゴロゴロ男爵コロッケ」をいただきましょうかね。……おわっ、おいしいっ! 目いっぱいのおイモ!! っていうか、こんなにおイモっておいしかったっけ? もう、初体験のごとき驚きです。慣れ親しんだコロッケなのに、新鮮な驚きが!
「うれしいですね! コロッケにも違いがあることを知ってほしかったんです」(竹内さん)

続いては、「ごろっと帆立のクリームコロッケ」を。
「これは、世界の“ベストクリームコロッケ”だと思いますよ」(竹内さん)
本当ですかぁ? じゃあ、いただきます。……ウマッ! コロッケに、帆立がそのまま入ってる。そして、想像以上にクリーミー。洋食店のシチューが衣の中にたっぷり含まれてるような、そんな感覚があります。
「コロッケに帆立を入れる手法は、そこまで珍しくないんですね。でも、ここまでゴロゴロ入っているなんて、他には聞いたことがないですよ」(竹内さん)
このコロッケ、ソースもしょう油も何もかけない方がいいと思います。このままの状態が絶対にベスト。あえて毎日食べるのではなく、自分のご褒美として月一回口にしたいプレミアムコロッケです。間違いなく、世の中の“ベストクリームコロッケ”だ!

さて、「りんごコロッケ」にもチャレンジしてみましょうか。いただきます。……おぉ、りんごじゃないですか! 完全に、りんご味。サツマイモをりんごとレモンと一緒にサッとゆでると、こんな味になるのだそう。
「アイスクリームを乗せて食べたいコロッケですよね(笑)」(竹内さん)
テレビ東京系の番組『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』でも紹介され、所ジョージが絶賛したコロッケなんだそうです。世の中には、こんな変わり種もあるのか……!

というわけで、あっという間にペロリと3個平らげちゃいました。コロッケって、結構重いはずなのに……。
「バリエーションがありましたからね。もちろん、それだけの名店を集めました」(竹内さん)

しかしコロッケカーニバル、既に終了してしまいました。でも、期待してください。今回限りではなく、第2回、3回の可能性もあるそうですよ。
「コロッケが大好きな私にとって、コロッケカーニバルは一大テーマパークに匹敵します」(日本コロッケ協会・藤井会長)

揚げたてのコロッケのように熱い気持ち! 絶対、また開催してください!!
(寺西ジャジューカ)