サウジアラビアに6万人収容の巨大スタジアムが誕生し、その壮大かつ豪華な建物がネット上で話題となっている。

FIFAの要請で建設されたキング・アブドゥラ・フットボール・スタジアム（King Abdullah Football Stadium）は、5つ星のラウンジや高級感溢れるボックスシートなどを完備しており、その豪華さから“砂漠の宝石”との異名が付けられている。

YouTubeでは、このスタジアムが砂漠に建造されるまでの一部始終を公開中。何もない更地に忽然と豪華なスタジアムが出来上がる様は壮観だ。



同スタジアムは、広大なキング・アブドゥラ・スポーツシティ・コンプレックス（King Abdullah Sports City complex）というスポーツ複合施設の一部で、わずか3キロの距離にジッダ国際空港があるというロケーションの良さなど、国際大会にも配慮した作りになっている。設計は、世界的な建築を手掛けているアラップ・アソシエイツが手がけた。

またイスラム圏のニーズに答え、女性向けの完全に独立した個室にトイレ、さらには移動用エレベーターまで完備されたシートが308席用意されている点なども、多国籍のVIPを迎えるに相応しい作りとなっている。

サウジアラビアでは、サッカーの試合は涼しい季節の夜に開催されているが、このスタジアムは放射熱を避けるための影を意図的に作り、換気で自然の風が流れるような設計も為され、ピッチの選手にも十分に考慮された作りとなっており、灼熱での中東の試合というイメージから脱却するような近代的なスタジアムと言えるだろう。

なお、5月1日にこけら落としとなったスタジアムでは、ジッダを本拠地に持つアル・イテハドFCとアル・アハリ・ジッダSCがオープニング・ゲームを行った。



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