ファーストキスが一番早い都道府県は!?

かの鳥越俊太郎氏は、27歳で童貞を喪失したらしい。そして時を経た、今。あの若々しさ（現在74歳）があり、それでいてダンディさも兼ね備えています。
どうでしょうか。若い頃は「何でも、早く経験したい」と考えていたもの。しかし、振り返ると“早さ”なんて、大した問題ではないのかもしれません。

とは言いつつ、当時はそうも言ってられなかった。思春期の若者にとって「いつ、何を体験したか」は、紛れもなく重要な案件。
それらの内の一つを、少し掘り起こしてみましょう。セクシャルヘルスケアブランド「エルシーラブコスメティック」が運営する恋愛ニュースサイト『ラブリサーチ』は、全国の女性2,350人を対象に「ファーストキスの体験年齢」について、都道府県別にアンケートを実施しております。

では、この日本地図をご覧ください。

そして、自身の出身県が早めか遅めかをチェックしてみてください。
ちなみに筆者の出身である埼玉県は「17歳」。あれ、私はそれより1歳遅いな。……スイマセン、余計な情報を。やはり何だかんだで、いまだに気にしてしまうよなぁ。

気になるついでに、ランキング化してみましょうか。

ファーストキスが早い都道府県トップ3は、1位「東京」（16.3 歳）、2位「秋田」（16.6歳）、3位「長崎」（16.7歳）という結果になっております。高校1〜2年生の頃にキスを経験している人が多いのだな？
この3県、友達や親戚（いとこ）など、恋人以外とのファーストキスが他県より多かった模様。その理由としては「キスがどんなものか経験してみたかったので友達としました」、「興味本位で……」といった声が寄せられたようです。キスそのものに強い興味があり、「まずは経験してみたい！」という好奇心旺盛ゆえのファーストキス経験者が多い都道府県なのかもしれません。
ファーストキスの感想も、「もう覚えていない」、「リアルに人の味」、「こんな感じなのか……と、妙に冷静」など、あっさり風味なものが多いのも面白い。

この辺り、県民性に詳しいノンフィクション作家・岩中祥史先生に解説していただきましょう。

1位 東京（16.3歳）
「都会人は早熟」を地で行っていることがはっきり出た結果かもしれません。 まわりの様子を見ながらも、「相手より一歩先んじよう」とする気持ちが強いのが都会人の特徴。ほかの人がまだ経験していないことを、自分がいくつクリアーしているか。それが都会人として先を行っている（成熟度）を示すバロメーターだからでしょう。近い将来ますます早まる可能性すらあるかもしれません！

2位 秋田（16.6歳）
今でもそうですが、女子高校生のバストサイズは全国屈指とのこと。体格的に早熟の傾向が強い土地柄だけに、精神的にもはやるものがあるのかもしれません。それと全国有数の米どころだった江戸時代、秋田はバブル経済を謳歌し、江戸・京都・大坂（今の大阪）も真っ青の都会性が培われました。それが今なお影響している結果なのかもしれません。

3位 長崎県（16.7歳）
江戸時代、全国でも唯一海外との接点があった長崎。以来「国際感覚」の高さには定評があります。キスが世界共通の愛の表現などというのも大げさな話かもしれませんが、グローバルな物・事への興味・関心の高さがそのままこの結果に出ているように思えます。人生を楽しみたいという思いの強さにかけては全国ナンバーワン。そのためにはキスも……という感覚があるのかもしれません。

続いては、「ファーストキスが遅い県」の発表！　上から行きます。「愛知県」（19.1歳）、「奈良県」（19.1歳）が同率1位。続いて3位は「石川県」（18.7歳）となり、高校3年生〜大学生に入ってからのファーストキスが多いことが判明しております。
また、“一番早い都道府県”（東京都）と“一番遅い都道府県”（愛知県、奈良県）では、2.8歳の差があることも浮き彫りに。

では「ファーストキスが遅い県」の分析、行ってみましょう！
1位 愛知（19.1歳）
名古屋を中心に都会のイメージが強く、この結果は不思議な気もしますが、これはこの県の人たちに特有の保守感覚の強さによるものかもしれません。まわりの動きをじっくり見てから行動する慎重さ・堅実さにかけては全国でも屈指の愛知県人。気がついたら19歳を過ぎてしまったという感じですね。

1位 奈良（19.1歳）
奈良県では、「あせり」という言葉が辞書に出ていないのでは？　そう思えるほど、おっとりしていると言われる奈良県人。「人は人、私は私」という個人主義が、何事もマイペースでという余裕につながっているのかもしれません。これも、1300年以上前に都が置かれていたのがその理由。今さら……と思うかもしれませんが、首都というのはそれくらい、人々の気質に影響するものなのです。

3位 石川県（18.7歳）
江戸時代、この地を治めた前田氏は徳川幕府に対し、そこまで……と思われるほど「服従」の姿勢をアピールしました。それが、日本人全体にも共通する「目立つことを嫌う」気質を培いました。高校生のうちにキスなんてとんでもない――大人たちのそんな保守的な感覚が、若い人たちにもそっくり伝えられている可能性は大。

個人的な意見ですが、焦りばかりを先行させるのではなく、やはりファーストキスは大事にしてほしいです。いや「とっておくべき」という意味ではなく、相応しい時に相応しい相手としてほしい、というか。
思い出にも残らないようなファーストキスって、確かにありますからね。私は、それでした……。
（寺西ジャジューカ）

※アンケートに回答した人のみの結果となるため、該当する県すべての方より伺った結果ではありません。ご了承ください。