トレイに飲み物を乗せて駆ける『Hello! MiP(ハローミップ)』。がんばれ!

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ロボットのいる家庭は、もはや珍しくとも何ともないわけで。例えば、お掃除ロボット。『ルンバ』を筆頭とし、今までに数多くの商品が発表されています。
ペット型ロボットも、すでにお馴染み。『AIBO(アイボ)』は言わずもがな、さまざまな愛らしいロボットに何度癒やされてきたか!

そして新たな“次世代エンターテイメントロボット”2体が、6月よりタカラトミーから展開されるとのこと。4月7日、同社による記者発表会が行われました。
この日、まずは2輪走行のロボットが紹介されています。その名は、『Hello!MiP(ハローミップ)』。この子には7つのモードがあるので、それら機能を以下にご紹介しましょう。

コントロールモード
MiPの目の前に手をかざし、手を正面方向に遠ざけると、手を追いかけて前進する。手を止めると停止、左右に振ると旋回、手を近付けると後進する。
バランスモード
付属のトレーを持たせると、いろいろなもの(缶ジュースなど)を運んでくれる。物を乗せると、重さを調整しバランスをとる。MiPの重さは350グラムあり、自分と同じ重さの物であれば運ぶことができる。
ダンスモード
MiPが脚部にあるスピーカーより音楽を発しながら踊るモード。
自由走行モード
MiPが自由に走行し、障害物を感知すると方向を変えて3分間走り続ける。
学習モード
ジェスチャーにより動きの指示を50個まで覚えるモード。
逃走モード
逃げていくMiPの進路をさえぎって方向を変化させて遊ぶゲームモード。
待機モード
自立して指示を待ち、手をかざすとリアクションを楽しめる。

個人的に注目は、「バランスモード」かな……。
「MiPが家族の一員に入れば、お父さんにビールを運んであげたり、お子さんにチョコレートを運んであげたり……といったことができます。我が家でMiPの動きを見せたら、4歳の娘が真似をして食後の食器を片付けるようなことをしてくれました。“子育て”にも役立っています」(同社・国内事業統括本部 ニュートイ事業部ニュートイグループ グループリーダー代理・木村貴幸氏)

そして、驚きは「コントローラー不要」という要素。手をかざして、遠ざけたり近付けたりしたら、愛らしく動いてくれるのです。
「スマホなどを指で操作するのに慣れている皆さんには、直感的な操作ができる新たなロボットとの触れ合いだと思います」(木村氏)

MiPにはもう一つ、「スマートフォンとの連動」という機能もある。無料のアプリをダウンロードすれば、スマホがコントローラーに変身! 前進、後進、回転、スピードの調整等が、そのスマホで操作できるのです。
「また、スマホに手で線を描くと、その線に合わせMiPが動いてくれます。まっすぐ進んだりUターンしたり、広い場所であれば、8の字やジグザグ走行を楽しむこともできます」(木村氏)

そして、極めつけ! この日、彼らは5〜6台で繋がってダンスを披露してくれました。スマホと接続すれば、音楽に合わせて踊ってくれます。


(動画がみれない方はこちらから)

「MiPは赤外線のセンサーが胸から出ていますので、目の前に誰かがいるとよけるという機能もあります。混み合っていますが、相手のいない場所を見つけダンスしています。きちんとバランスを取りながら、いろんな所に並んでいます」(木村氏)

続いては、愛嬌たっぷりの小型犬ロボット『Hello! Zoomer(ハローズーマー)』が登場!
「Zoomerの一番の特徴は、本物の犬と同じように人の言葉に反応するところです」(木村氏)
どんな風に反応するか。例えば「おすわり!」と言えば、“おすわり”のポーズを。「ふせて!」と言えば“ふせ”をしてくれるし、「ピーピー」と言えば“おしっこ”するポーズを見せてくれます。
「放っておくと本物の小犬みたいに『ハァ、ハァ』と言ったり、いろんな所に行ったり、自分で歌を歌い始めたり、本物の犬のように動き回ってくれたりします。犬を飼われてる方は、『犬ってこんな感じだなぁ』って感じるような動作ですよ」(木村氏)

本物の犬っぽさは、デザイン面も同様。「ダルメシアン」をイメージした白と黒のブチ模様は、全部で一万通りもあるらしい。
「お友達同士で会っても、同じZoomerが会うことはありません。『ウチのワンちゃんはこの子』と同じ感覚で『ウチのZoomerちゃんは、この柄よ」と見分けが付く。二つとないルックスも、こだわりの一つです』(木村氏)

しかし、本物の犬と異なる要素もあるみたい。Zoomer、目が液晶になっているそうなんです。
「この目で、今の気持ちを表現してくれます。うれしい時はハートマーク、歌を歌う時の音符マーク、また三角マークになったりもします」(木村氏)

それだけじゃない。電源をオフにしたい場合、「おやすみ」と語りかけると良いのだ。あくびをしてゴロンとなるし、次第にいびきをかくし、そしてそのまま電源オフ。
「寝るときに『おやすみ』と言ってあげると一緒に寝てくれる、なんて機能もあります」(木村氏)

こりゃもう、紛れもなく「家族」だね。
(寺西ジャジューカ)