28日、日本テレビではプロ野球開幕を目前に「今夜開幕！プロ野球80周年 伝統の一戦 巨人×阪神直前SP」と題し、試合の見所や主要選手の想いを伝えている。

この中でフィーチャーされた選手の一人が14年目のシーズンを迎える阿部慎之助だ。昨年の日本シリーズでは打率.091と低迷し、チームを日本一に導くことが出来なかったばかりか、阿部自身も「自分の美学はいい時に辞めれたら一番いいなって思ってた」と語るなど、気がつけば引き際を意識する年になっていた。

だが、巨人やニューヨーク・ヤンキースで活躍し、今年のキャンプで臨時コーチを務めた松井秀喜氏の言葉が阿部の意識を変えたという。同番組は「松井秀喜が伝えた魂 阿部慎之助を変えた言葉」として、阿部の談話を伝えている。

「ここで打ってほしいとか、そういう場面でことごとく打ってくれていたので、すごく尊敬の目で見てました」。松井氏とは2年間一緒にプレーしている阿部は当時の印象をこう話すと、「松井さんの“一年でも長くやれよ”っていうのは、すごく心に響いていて、自分の美学を打ち消してくれたというか大きい言葉でした」と明かす。

これにより、引き際に対する考え方が変わったという阿部は「勝手な自分の節目の年になると思いますし、ここからあと何年できるかっていうのも、すごい楽しみにしているし、それを試行錯誤してチャレンジしていきたい」と更なる飛躍を誓い、今シーズンに臨む。