八戸学院光星vs日大山形vs明秀学園日立 八戸学院光星が攻撃面で冬の成果
八戸学院光星・北條選手
選抜大会に出場する八戸学院光星はこの日、日大山形と試合を行った。日大山形の守備の乱れもあったが、13安打を集めて7対4で勝利した。相手の守備にプレッシャーをかける走塁を見せるなど、攻撃面で冬の成果を垣間見ることができた。3回には4番・深江 大晟が2ランを放ち、前日にホームランを放った3番・森山 大樹に続いた。
「つなぎ役の選手の役割が大切になってくると思います」と千葉 諒主将。 3、4番が2日間を通して好調を見せた分、周囲が追いついてくると強力になりそうだ。守りもまだ課題は残るものの、レフトの森山は「最初はゴロのバウンドが合わなかったり、判断力が鈍ったりしていたけど、この2日間で(感覚が)戻りました」と話した。
八戸学院光星は、この日、1試合のみで八戸へ帰った。2日間で3試合をこなし、大阪入りしてからは8試合の練習試合を経験して本番を迎える。 八戸学院光星は前日、明秀学園日立と2試合を戦っていたが、日大山形は8日までテストだったため練習はできず、4日ぶりの活動が練習試合になったという。
また、八戸学院光星と同様、グラウンドは雪に覆われている状態だ。さらに、正捕手などケガ人が欠場せざるを得ない状況で、チームとして万全なスタートは切れなかった。
日大山形・中野選手
中野 拓夢主将は、「グラウンドでの経験がなく、不安な気持ちもありましたが、思っていたよりは動けていました。でも、チームで徹底している低くて強い打球はまだ打てていません」と反省を口にした。 逆に八戸学院光星は野手の間を抜くヒットが多く、「光星はチャンスで低い打球を打っていました。自分たちがやりたいことを相手にやられた感じです」と中野主将は話した。
2試合目は明秀学園日立と戦った。 1対2と追いかける日大山形は9回表、この回先頭の3番・青木 龍成がセンター前ヒットで出塁。その後、セカンドフライと三振で二死となったが、土壇場で池亀 直樹がレフトへ豪快に2ランを放って逆転した。9回裏に1点を失って引き分けとなったが、見応えのあるゲームだった。
日大山形は昨夏、県勢初の夏の甲子園ベスト4入りを果たした。2006年夏のベスト8入りも県勢初の快挙だった。昨年のチームはその記録を塗り替えようと「甲子園ベスト4」を目標にしていた。それが達成され、新チームは目標を「日本一」と掲げている。 「先輩たちの記録はプレッシャーにもなりますが、先輩たちを越えられるようにがんばりたいと思います」と中野主将。 日大山形は新たな目標に挑戦している。
(写真・文=高橋 昌江)