【EU発!Breaking News】全寮制名門校に蔓延るいじめ。新入生に高熱のアイロンを当てた18歳生徒2人に罰金刑。(スウェーデン)
首都ストックホルムから約300キロ西部に位置するスウェーデン屈指の名門校Lundsbergs校で発生した、14歳の新入生が高熱のアイロンを当てられ火傷を負うという事件。この裁判が先日行われ、主犯格の生徒2人に対して罰金刑が言い渡された。
事件の舞台となったLundsbergs校は1896年に創立された全寮制の名門校であり、スウェーデン王子カール・フィリップ殿下が卒業したことでも知られている。だが最近では嫌がらせやいじめの横行が問題となっており、2011年には最年長の学生が年少の学生を意味もなくこき使ったり、動けなくなるまで取っ組み合いをさせるなどの行為が明らかとなった。
日刊紙『Svenska Dagbladet』によると、それから2年後の昨年8月、新入生2人に対し9人の年長の学生による「入門の儀式」が行われた。これも以前と同様の嫌がらせであったが、特に2人のうち14歳の少年に対する仕打ちは、背中などに高熱のアイロンを当て大火傷を負わせるという酷いもので、2人は他の学校に転校せざるを得ない状況に追い込まれてしまった。
一連の事件が発生した背景には、Lundsbergs校の状況が2011年のいじめ発覚から何も改善されていなかったことがある。そのためLundsbergs校の運営委員会は反省の意味を込め、事件発生から4日後に授業の無期限休止を決定した。しかし、この休止からわずか2週間後には、生徒や保護者たちからの強い要望もあり授業が再開されている。
この事件に対する裁判が先日行われ、9人のうち主犯格である18歳の生徒2人に、罰金及び被害者である生徒たちへ慰謝料の支払いが命じられた。他の7人は主犯格の生徒より年下で強制的につき合わされていたなどの理由から、無罪判決が言い渡されている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)
事件の舞台となったLundsbergs校は1896年に創立された全寮制の名門校であり、スウェーデン王子カール・フィリップ殿下が卒業したことでも知られている。だが最近では嫌がらせやいじめの横行が問題となっており、2011年には最年長の学生が年少の学生を意味もなくこき使ったり、動けなくなるまで取っ組み合いをさせるなどの行為が明らかとなった。
一連の事件が発生した背景には、Lundsbergs校の状況が2011年のいじめ発覚から何も改善されていなかったことがある。そのためLundsbergs校の運営委員会は反省の意味を込め、事件発生から4日後に授業の無期限休止を決定した。しかし、この休止からわずか2週間後には、生徒や保護者たちからの強い要望もあり授業が再開されている。
この事件に対する裁判が先日行われ、9人のうち主犯格である18歳の生徒2人に、罰金及び被害者である生徒たちへ慰謝料の支払いが命じられた。他の7人は主犯格の生徒より年下で強制的につき合わされていたなどの理由から、無罪判決が言い渡されている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)