「プラリネを1粒ずつお行儀よく食べるのではなく、子どもの頃に戻ったような自由な発想でチョコレートを楽しむ」ことをコンセプトに、とにかくチョコレート尽くしのデザートやドリンクを提供しているのが「MAX BRENNER CHOCOLATE BAR」です。イスラエルで創業し、現在ニューヨークを拠点に世界で40店以上のチョコレートバーやレストランを展開しているMAX BRENNERが2013年11月30日から東京・表参道に新しいレストランをオープンしたので、実際に行ってチョコレート三昧のメニューを味わってきました。

MAX BRENNER CHOCOLATE BAR
http://maxbrenner.co.jp/

これが表参道ヒルズにオープンした「MAX BRENNER CHOCOLATE BAR


開店は朝11時なのですが、10時10分に到着した時点で、すでに行列ができていました。


道行く人も「何の行列?」とチラチラお店を見ていきます。


テーブルで注文を行うのではなく、コーヒーショップのように店頭で商品を購入する仕組みになっているため、お店が開いてすぐに座席数分の人が入れるわけではなく1組目の注文が終わると次の1組が入店できる、という形。そのため10時10分にお店に到着しても入店は11時すぐではなく11時20分ごろだったのですが、ニューヨークのユニオンスクエア店はオープンしてから7年経っても3時間待ちと聞いていたので、それに比べると待ち時間は短めの印象。お店の人に聞いたところ夜になると人が比較的少なくなるとのことです。


メニューはこんな感じ。フォンデュからピザ・ワッフル・クレープ・ドリンクまで全てチョコです。


レジの近くでは瓶詰めのチョコレートクッキーも売られていました。なお、追加注文はできないので、1回目の注文ですべて頼みきってしまう必要があります。


店内には2人がけや4人がけ用のテーブル席や、大人数用のテーブルがあります。


窓際にはカウンター席。


大人数用のテーブルにはナッツやスパイスなどが瓶詰めになって置いてありました。「もしかして、自由に食べられるのでは?」と思い瓶のフタに手を掛けてみましたが、しっかり密閉されていたのであくまでディスプレイ用です。


フラスコに入ったチョコレートもありました。


受け取った番号札をテーブルに置き注文を待ちます。


紙ナプキンにはロゴが印刷されていました。


注文して約10分後、まずはドリンクが到着。こちらは80'ミルクシェイク(税込700円)


ミルクシェイクの入ったコップの上にアイスクリームが載せられ、さらにその上にチョコレートがかけられているという飲み物。


中の様子は見えないのですが、ストローを使って飲んでみると「ミルクシェイク」という名前なのに味はホットチョコレートを冷たくした感じ。ココアのように苦みがない分優しい味わいで、チョコレート好きならごくごく飲んでしまいそうです。


チョコレートは店内の暖かい空気の中でも溶けずに形を保っているため、飲み進めるとカップのフチに取り残されます。


柔らかくなっているので、後でフォークでくずしてモグモグ食べられます。


続いて到着したのは紅茶。一見普通の紅茶に見えますが、これはチョコレートフレーバーのするチョコチャイ(税込450円)


紅茶にはチョコチップクッキーが添えられています。


透明なグラスに注いで……


飲んでみると、ほっこり温かくなれる紅茶は甘くなく、チョコレートの香りは「言われれば少し感じるかな?」という程度。他にもスパイスが使われているためか、スッキリとした味わいなので、チョコレートで甘くなった口に重宝しそうです。


「絶対に口が甘くなるはずだから、甘くない飲み物を」ということで注文したカプチーノ(税込500円)にもチョコレートが添えられており、あらゆる所にチョコレートが現れるという徹底ぶり。


特殊なカップになっており、チョコレートをナナメに滑らせるとそのままカプチーノの中に投入できるという仕組みだったのですが、カプチーノの熱でチョコレートが溶けてしまい、投入するのに少し苦戦。


ドリンクが届いてさらに少し待ったあと、チョコレートチャンクピザ(税込350円)が到着。


ピザ生地の上にとろ〜り溶けたチョコレートが載っており、さらにその上に焼いたマシュマロが載せてあります。


すぐ崩れてしまいそうな感触に「どうやって食べよう……」と悩んでいたところ、店員さんが「本場ではこのピザは口を汚し、テーブルを汚し、あらゆるものを汚しながらも勢いよく手で食べます」とアドバイスをくれたので、店内にはナイフとフォークも置いてあったのですが、手持ちで挑戦。


がぶっとかぶりつくと甘いチョコレートのとろ〜っとした食感と、外側がパリっと焼かれたマシュマロの香ばしさ、そしてとろっと柔らかくなったマシュマロで口の中が満たされます。生地は薄すぎないのでマシュマロ&チョコレートの甘さをうまく中和しているのですが、2口、3口、と食べ進めるうちに口の中が甘さでいっぱいになってくるので、デザートを頼む場合の飲み物はやはり甘いシェイクなどではなく、紅茶やコーヒーを頼むのが正解。


続いて到着したのはクラシック ヨーロピアン(税込1800円)


果物やお菓子チョコレートでフォンデュして食べるメニューで、チョコレートはミルク・ダーク・ホワイトから選べるようになっています。今回はミルクとダークを注文すると、さらにキャラメルソースが加えられた3種類のソースが運ばれてきました。


フォンデュしていくのはブラウニー・マシュマロ・クッキーといったお菓子や……


バナナ・イチゴといった果物。


チョコレートやキャラメルの容器の下にはろうそくが設置されているので、固まることなくトロトロ状態のチョコレートをつけていくことが可能です。


ということで、まずはイチゴをダークチョコレートでコーティング。


酸味のあるイチゴとダークチョコレートの相性は抜群。


続いてマシュマロを中央の鉄板の上であぶって……


ミルクチョコレートに投入。


少しあぶったマシュマロのサクッとした食感とほのかな苦みがミルクチョコレートのいいアクセントとなります。画像では一部だけをあぶっていますが、マシュマロ全体をあぶって外側全体をサクサク・中をとろとろにしてから食べると違ったおいしさが楽しめます。


さらにブラウニーはキャラメルでフォンデュ。


ブラウニーはそれ自体がしっかり甘く、食感もなめらかなのでそのままでもおいしく食べられますが、キャラメルを使うと甘さが倍増し、甘い物好きな人にはもってこいな仕上がりになります。


チョコレートを食べてはコーヒーを飲み、ということを繰り返しているとあっという間にドリンクがなくなるのですが、現在のところ追加注文は不可。しかし、店内では自由にお水がもらえるようになっているのでお水を飲んで一休み。


バナナはダークチョコレートとキャラメルという2つのソースにつけて食べます。マシュマロやブラウニーといったお菓子よりも適度に酸味があるフルーツのほうがチョコレートとの相性はよい印象です。


80'ミルクシェイク・チョコレートチャンクピザ・クラシック ヨーロピアンを食べ続けると段々口の中がマヒしてきて「甘いって何だろう……」という状態に。チョコレートチャンククッキーにはビターチョコが使われていたのですが、いつもなら多少は甘いと感じるであろうビターチョコに「甘くない!」と感動してしまいました。甘い物が苦しくなってきたので、クッキーは何もつけずにこのままいただきます。


なお、店内にはお土産用のチョコレートを購入できるスペースもアリ。


ペカンナッツをチョコレートでコーティングした人気商品はテイスティングも可能になっていました。


おうちでフォンデュを楽しめる容器も販売されています。


入店時には気づかなかったのですが、店頭では巨大なマシーンがぐるぐるとチョコレートをかき混ぜていました。


フォンデュ用の甘いチョコレートに合わせてブラウニーは少し苦めに……といったことは行われておらず、それぞれがしっかりチョコレートの甘さを備えていたので、デザートを頼む場合は甘くない飲み物を頼むのがオススメ。この他にもメニューにはチョコレートを使ったデザートがいくつもあり、チョコレート好きなら楽しめることは間違いなしとなっていました。