「後だしジャンケン」とは、入札や相見積りの後にバイヤーの顔色を窺いなが、より安い価格を提示する(良く言えば「見積見直し」です)ことで、バイヤーにしてみれば「だったら最初からその価格で見積出せよ!後だしジャンケンするな」という時に使います。


以前も触れましたが今回は「後だしジャンケン」について書きます。

「後だしジャンケン」とは、入札や相見積りの後にバイヤーの顔色を窺いながら、より安い価格を提示する(良く言えば「見積見直し」です)ことで、バイヤーにしてみれば「だったら最初からその価格で見積出せよ!後だしジャンケンするな」という時に使います。

「後だしジャンケン」は一種の「ズル」であり、子供社会で言うと「ズルイ」奴ということになります。「ズル」ととらえると先ほどのは売り手側の「後だしジャンケン」の事例でしたが、買い手(バイヤー)の「後だしジャンケン」もあります。
これは「競合見積り」や「入札」などをやって正式な見積を入手した後に、ある特定のサプライヤに発注する(決定する)ためにネゴっちゃうことです。私はバイヤーの「後だしジャンケン」は勿論やるべきでないと考えます。ある時点を境にしてバイヤーはサプライヤとの付き合い方を全く変える必要がありますので、ある時点以降のジャンケンは禁止すべきだと考えます。

「ある時点」とは「サプライヤ、価格決定時点」であり、付き合い方を変えるというのは「競合」→「協調」への転換です。これは何も勝ったサプライヤに対してだけではありません。失注したサプライヤに対しても協調関係を保持できるようなケアをし、次回の案件でより頑張ってもらうように付き合わなければならないのです。
そういうことからバイヤーは少なくとも「説明責任」を果たすべきです。
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