『イノセント・ガーデン』 (c)2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.

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 『オールド・ボーイ』でカンヌ国際映画祭のグランプリを、『渇き』では同映画祭の審査員賞を受賞した、韓国の奇才パク・チャヌク監督。激しいバイオレンスと耽美な映像、衝撃的な内容で世界的に評価されている彼が、ハリウッドからのオファーを受けて完成させた最新作が『イノセント・ガーデン』だ。

 『プリズン・ブレイク』のウェントワース・ミラーがペンネームで素性を隠し、8年もの歳月をかけて完成させた脚本は、閉鎖的な一家をめぐる妖しいミステリー。この物語に多くの一流監督が興味を示した中で、監督として選ばれたのがパク・チャヌクだった。自然豊かな邸宅で暮らす母子に忍び寄る恐怖。美しさの中に危うさを秘めた本作品の予告編が解禁されたので紹介しよう。




 外部と遮断された大きな屋敷で暮らす繊細な少女インディアは、18歳の誕生日に唯一の理解者だった父を交通事故で亡くしてしまう。母親と参列した父の葬儀に突然姿を現したのは、長年行方不明になっていた叔父。やがて、母子は叔父と一緒に暮らすことになるが、彼が来てから周囲で次々と奇妙な事件が起こり始める…。

 おどおどした表情から暴力的な面が発露し、ライフルを構えて微笑む。およそ2分の予告編内で揺れ動くインディアの心情を表しているのは『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。突如現れた叔父を演じるのは『ウォッチメン』でオジマンディアスを演じたマシュー・グード。姪の下校を待ちぶせ、「友だちになりたい」とつぶやき、暴力を振るう彼女を見てニヤつく姿はひたすら不気味だ。インディアの母を演じるニコール・キッドマンのほか、『THE GREY 凍える太陽』のダーモット・マローニーや『世界にひとつのプレイブック』のジャッキー・ウィーヴァーら実力派キャストが出演し、極上のミステリーを盛り上げる。

 また、母子を木の幹が囲み、棺やグランドピアノ、スニーカー、スコップなどが絡み合うように描かれた意味深長なポスターも公開。鉛筆画によるアーティスティックなデザインは、イギリスの映画雑誌「EMPIRE」が“今年のポスター”に選出したほどの完成度だ。

 予告編とポスターに散りばめられた鍵の意味合いも気になるパク・チャヌク監督の最新作。彼がハリウッドに進出して描く美と恐怖に注目したい。

『イノセント・ガーデン』は、5月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、シネマカリテほか全国ロードショー

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