バハドゥルサダ「拳の状態は完璧」
3日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催されるUFC JAPAN 2013で、キム・ドンヒョンと対戦するシアー・バハドゥルサダ。オランダのアマチュア修斗がMMAの原点。その後、アマ修斗オランダ王者からプロ修斗世界王者に上り詰め、日本では戦極でも活躍。
10年間在籍していたタツジン・ドージョーと、マネージメント契約を結んでいたGolden Gloryを離れ、新たな環境で昨年4月のUFCデビューを迎えた。そんなシアーを試合直前にキャッチ。キム・ドンヒョン戦について訊いた。
――UFC JAPANでキム・ドンヒョン選手と戦うシアー・バハドゥルサダ選手です。日本へ来るのは、戦極に参戦していた時以来でしょうか。
「そうだね。前回の来日は2008年の11月だから、もう4年も前のことになる。時間が過ぎるのは早いよね。あの頃とは、何もかも変わったよ」
――日本の格闘技界もそうですが、シアー自身も昨年、Golden Gloryのマネージメントを離れ、タツジン・ドージョーからも離れました。
「そうだね……。僕はGolden Gloryからは離れるけど、自分を育ててくれたマルタイン・デヨングの下を離れる気はなかったし、指導も続けてもらいセコンドにも就いていてほしかった。でも、そういうわけにもいかなくなってしまったんだ……。でも、こうやって日本に戻ってくることができて嬉しいよ。僕はここ10年、祖国アフガニスタンに援助をしてくれている日本の人々や文化が大好きだからね。
アフガニスタン国民が受けた恩を、少しでも日本のファンに返したいと思っている。そのためにもさいたまスーパーアリーナに足を運んでくれたファンが喜ぶ試合をしたい。僕流のやりかたでね」
――現在の体調は如何ですか。
「グレート・シェイプだよ。今は以前のようにただ勝つためにだけでなく、もっと大きなものを目指して戦っている。UFCは世界最大のファイティング・プロモーションだし、ここで生き残り成功を納めるためには、勝利するだけでなく、印象に残る勝ち方が必要になってくる。そのためにも懸命にトレーニングを積んできた」
――そのトレーニングですが、今はどこを基盤に行なっているのでしょうか。
「フロリダではブラックジリアンで練習し、アムステルダムではルシアン・カルビンのジムでトレーニングしているよ。今回の試合では、10日前に東京に入り、リョー・チョーナンのTRIBE TOKYO MMAで世話になっている。ユーヤ・シライやタケノリ・サトー、凄く強いトレーニング・パートナーと素晴らしい練習を積むことができた。チョーナンはもう僕にとって、アニキのような存在だよ
気候の違いや時差を調整するために、早目に日本に入ったんだけど、あれだけ充実した日々を送れることができて、本当にチョーナンには感謝している」
――戦極以降、170ポンドで戦うようになりました。狙いはUFC出場にあったのでしょうか。
「正直いうと、一番最初の試合では減量は簡単じゃなかった。でも2度、3度と経験を重ねていくうちに問題なく体重を落とせるようになったんだ。今回で5試合目になるけど、全く問題ない。ばかりか、ウェルター級がこんなに動きやすいのかって、自分でも驚いているんだ。もともと、僕は修斗でデビューしたときにはこの階級だったし、ミドル級やときにはライトヘビー級で戦ったから、なおさらそう思える。スピードもパワーも爆発力もミドル級の時以上だよ」
――そのスピードとパワーと爆発力の影響か、拳の負傷も経験しています。
「右の拳は何度か骨折したけど、もう大丈夫。チタン合金が入っているから、もうパンチで折れることはない」
――おおっ、鉄の拳ではなくチタンの拳が完成したわけですね。
「その通り。僕の拳は完璧の状態だ。手術前より、拳は強くなったんだ。思い切り、ドンヒョン・キムを殴りつけることができる(笑)。彼は組み技で相手を圧倒するグラップラーだ。自分のペースに持ち込むのが巧い。だからこそ、彼のペースでなく、自分のベースで戦い、ドンヒョン・キムを僕の戦いにつき合わさせる。凄く興味深い、ストライカーとグラップラーの戦いなるよ」
10年間在籍していたタツジン・ドージョーと、マネージメント契約を結んでいたGolden Gloryを離れ、新たな環境で昨年4月のUFCデビューを迎えた。そんなシアーを試合直前にキャッチ。キム・ドンヒョン戦について訊いた。
「そうだね。前回の来日は2008年の11月だから、もう4年も前のことになる。時間が過ぎるのは早いよね。あの頃とは、何もかも変わったよ」
――日本の格闘技界もそうですが、シアー自身も昨年、Golden Gloryのマネージメントを離れ、タツジン・ドージョーからも離れました。
「そうだね……。僕はGolden Gloryからは離れるけど、自分を育ててくれたマルタイン・デヨングの下を離れる気はなかったし、指導も続けてもらいセコンドにも就いていてほしかった。でも、そういうわけにもいかなくなってしまったんだ……。でも、こうやって日本に戻ってくることができて嬉しいよ。僕はここ10年、祖国アフガニスタンに援助をしてくれている日本の人々や文化が大好きだからね。
アフガニスタン国民が受けた恩を、少しでも日本のファンに返したいと思っている。そのためにもさいたまスーパーアリーナに足を運んでくれたファンが喜ぶ試合をしたい。僕流のやりかたでね」
――現在の体調は如何ですか。
「グレート・シェイプだよ。今は以前のようにただ勝つためにだけでなく、もっと大きなものを目指して戦っている。UFCは世界最大のファイティング・プロモーションだし、ここで生き残り成功を納めるためには、勝利するだけでなく、印象に残る勝ち方が必要になってくる。そのためにも懸命にトレーニングを積んできた」
――そのトレーニングですが、今はどこを基盤に行なっているのでしょうか。
「フロリダではブラックジリアンで練習し、アムステルダムではルシアン・カルビンのジムでトレーニングしているよ。今回の試合では、10日前に東京に入り、リョー・チョーナンのTRIBE TOKYO MMAで世話になっている。ユーヤ・シライやタケノリ・サトー、凄く強いトレーニング・パートナーと素晴らしい練習を積むことができた。チョーナンはもう僕にとって、アニキのような存在だよ
気候の違いや時差を調整するために、早目に日本に入ったんだけど、あれだけ充実した日々を送れることができて、本当にチョーナンには感謝している」
――戦極以降、170ポンドで戦うようになりました。狙いはUFC出場にあったのでしょうか。
「正直いうと、一番最初の試合では減量は簡単じゃなかった。でも2度、3度と経験を重ねていくうちに問題なく体重を落とせるようになったんだ。今回で5試合目になるけど、全く問題ない。ばかりか、ウェルター級がこんなに動きやすいのかって、自分でも驚いているんだ。もともと、僕は修斗でデビューしたときにはこの階級だったし、ミドル級やときにはライトヘビー級で戦ったから、なおさらそう思える。スピードもパワーも爆発力もミドル級の時以上だよ」
――そのスピードとパワーと爆発力の影響か、拳の負傷も経験しています。
「右の拳は何度か骨折したけど、もう大丈夫。チタン合金が入っているから、もうパンチで折れることはない」
――おおっ、鉄の拳ではなくチタンの拳が完成したわけですね。
「その通り。僕の拳は完璧の状態だ。手術前より、拳は強くなったんだ。思い切り、ドンヒョン・キムを殴りつけることができる(笑)。彼は組み技で相手を圧倒するグラップラーだ。自分のペースに持ち込むのが巧い。だからこそ、彼のペースでなく、自分のベースで戦い、ドンヒョン・キムを僕の戦いにつき合わさせる。凄く興味深い、ストライカーとグラップラーの戦いなるよ」