カイロにもライトにも充電器にもなるスティック
しかし、いつの時期からかあれよあれよと極寒に。その冷え心地は、かなりのもので。私は、カイロを常にバッグに用意しています。かじかんだ両手が、その温かな袋で一気に生き返るな！
……と思っていたら、携帯の充電が切れそうだ。ここで手にするは、簡易式のバッテリーチャージャー。いち早く、パワーを補充しなきゃ。
この状況を想像してみてください。ただでさえ荷物は少なめでありたいのに、もう両手が塞がっちゃって大変。繁忙期のウエイターじゃないんだから。
これ、ちょっと興味深くないですか？ 何が気になるって、その機能の組み合わせ。どうして「カイロ」と「ライト」と「充電器」を一つにまとめたのか。なぜ、このトリオが結成されたのだろう。
「以前より当社では充電式のカイロを製造・販売していたのですが、『握った際の無駄なスペースを減らし、持続時間を伸ばしたい』、そして『持ちやすさをプラスしたい』という思いがありました」（同社・担当者）
そんな最中、あの東日本大震災が起こる。震災時は3月の寒い時期だったので、カイロが非常に重宝されていた。そして、懐中電灯も重要なアイテムとして活躍。また、情報収集ツール（Twitterなど）の役割を担うスマホの充電切れも防ぎたかった。
その3役を組み合わせたら、自ずとこのスティックが出来上がったのだ。
では、それら3つの機能の詳細について。まずカイロとしては、約40℃をおよそ4時間維持し、約500回繰り返し使えることができるという。電源を入れておよそ5分で暖まる速暖性も嬉しい。冷房の効き過ぎるオフィスや会議室では、ポケットに入れておくだけで効果が感じられるだろう。
次にLEDライトとしては、1回の充電で約40時間使用できるとのこと。突然の地震や停電などの緊急時に、ハンディライトとして活用していただきたい。
電池切れ時のバッテリーチャージャーとしてはiPod、mp3プレイヤーなどの各種音楽プレイヤー、携帯電話、スマートフォン、デジカメなど、USB充電可能なもの何にでも対応する。
「現在、直営店舗では“あったかグッズ”として販売しております。冬季はウォーマーとして活躍しますが、暖かい時期もチャージャーとして活用できるでしょうし、オールシーズンでご使用いただけます」（担当者）
そして、サイズについて。長さは11.5センチなので、バッグにポンっと入れておける手軽さもある。
「多くのスマホ用充電器は、繋ぎながら操作すると両手が塞がってしまいますよね」（担当者）
このスティックは、それほどゴツくない。恐らく、片手でイケそうです。
もう一つ気になるのは、そのカラーリングでしょう。ポップですよね？
「女性による購入が若干多い印象があります。女性受けするデザインですし、男性へのプレゼントとしても活用していただいております」（担当者）
そんな『イーカイロ スティック』は同社ウェブショップやロフト等で販売されている。価格は3,675円（税込み）。
「私も実際に購入し、会社に常備しています」（担当者）
確かに、会社ないし自宅に常備しておくといいかもしれない。通勤バッグに入れっぱなしでも良いだろう。
これを1本用意していると、3つのシチュエーションで活躍します。なんたって、1台3役ですから。
（寺西ジャジューカ）
