マイアミ・マーリンズはオジー・ギーエン監督を解雇して、代わりにマイク・レドモンドを監督に据えた。

 これで、マーリンズは4年続けて異なる監督のもとで開幕を迎える。ここ3年はシカゴ・カブスも違う監督だったが、現監督のデール・スウェイムは来シーズンも指揮を執る予定だ。

 マーリンズのオーナーがジェフリー・ローリアである以上、レドモンドも早々と解雇される可能性もある。

 だが、そうなってもあまり心配しなくてもいいかもしれない。現在のメジャーリーグの監督には、元マーリンズ監督が3人もいる。

 ジム・リーランド(デトロイト・タイガース)は1997〜98年、ジョー・ジラルディ(ニューヨーク・ヤンキース)は2006年、フレディ・ゴンザレス(アトランタ・ブレーブス)は2007〜10年にマーリンズで監督を務めた。

 リーランドはマーリンズの前にピッツバーグ・パイレーツで実績を積んでいたが、ジラルディとゴンザレスはマーリンズがメジャーリーグでは初の采配だった。それでも、ジラルディはマーリンズからヤンキースまでのブランクが1年のみで、ゴンザレスに至っては2010年途中にマーリンズから解任されると、翌シーズンからブレーブスの監督になっている。

 レドモンドは、控えあるいは準レギュラーの捕手としてメジャーリーグで13年間プレーし、プロ入りからメジャー7年目を終えるまではマーリンズにいた。2010年限りで選手生活を終え、ここ2年はトロント・ブルージェイズ傘下のマイナーリーグ球団の監督をしていた。

『マイアミ・ヘラルド』のクラーク・スペンサーによれば、フレディ・ゴンザレスは「ゲームの裏表を知り尽くしている」とレドモンドを評したという。ゴンザレスとレドモンドは、マイナーリーグの球団で監督と選手という間柄だったことがある。レドモンドは元捕手だけに、マーリンズでかどうかはともかく、いい監督になるかもしれない。

 現役時代にスランプに陥った時には、全裸に近い格好で打撃練習をしたこともあるらしい。笑いをもたらすキャラクターは、勝利もチームにもたらすことができるだろうか。