組織の閉塞感を打ち破る方法/川口 雅裕
組織の活性度が低下した、人が育ってこないという結果は、ここ十数年、多くの企業で進められた規制・管理強化に関する諸施策の副作用・反作用である。
何かをやる際には、副作用や反作用があることを想定しておかねばならない。薬を飲んだら、主要な症状は緩和されるがその他の部分に副作用が出ることがあるし、ボールを押せば押し返されるように、常に反作用がある。医療や物理に限った話ではなく、組織運営や人材マネジメントについても同じことで、何かの策を講じる際には良いことばかりではなく、何らかの副作用や反作用を想定する必要がある。また想定できないことも多いから、どのような副作用や反作用があったのかを総括しなければならない。
組織の活性度が低下した、人が育ってこないという結果は、ここ十数年、多くの企業で進められた規制・管理強化に関する諸施策の副作用・反作用である。コンプライアンスの実践を目的に行われたルールとその運用の厳格化、効率化を目的に行われた業務の定型化は、確かにリスクのコントロールとコスト削減には貢献したが、組織には息苦しさや閉塞感を漂わせ、仕事では創意工夫や挑戦といった積極的な取り組みへの意欲を奪っていった。組織の活性度が低下した、人が育ってこないという現象は、新しい問題が浮上したと捉えるべきではなく、過去に実行した策の副作用・反作用と考えるべきである。
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何かをやる際には、副作用や反作用があることを想定しておかねばならない。薬を飲んだら、主要な症状は緩和されるがその他の部分に副作用が出ることがあるし、ボールを押せば押し返されるように、常に反作用がある。医療や物理に限った話ではなく、組織運営や人材マネジメントについても同じことで、何かの策を講じる際には良いことばかりではなく、何らかの副作用や反作用を想定する必要がある。また想定できないことも多いから、どのような副作用や反作用があったのかを総括しなければならない。
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