ストレスが人を成長に導く?/田中 雄
人財開発を考える際「どのように人を教育・育成するか?」を考えがちだが、その前に「どのように人が育ってきたのか?」を考えてみる必要がある。現場の人間が成長する裏側を観ると、多くの場合、何らかのストレスがそこには存在している。
人材開発や人事制度構築の仕事をしていると、多くの管理職者や経営幹部の方々とミーティングをしたり、インタビューを行ったりする機会がある。その際、私の個人的な興味もあり、また人材開発のヒントを探るべく「今まで仕事をしてきた中で、自分自身がもっとも成長できたと感じる経験とはどんなものか」について質問し、記録に残している。
会社をリアルタイムでリードしている方々なので、多かれ少なかれさまざまな経験やエピソードを話してくれるのだが、いろいろな話を聴いていくと、その多くのストーリー中に“追い詰められた状況”や“逼迫した精神状態”というものがあり、そこからなんとか抜け出そうと必死になって行動する姿がある。そして、このような状況を何とか乗りきった時(成功、失敗に関わらず)に成長を感じている人が多いことに気付かされる。
例えばどんな状況であるかというと「上司が急に他界し、新たな人材投入がないまま、自分がその代りを務めなくてはならなくなった」であるとか、「明らかに技術も知識も足りない状況で、自分が仕事をリードしなくてはならなくなった」というものである。一言でいってしまうと「このままでは非常にマズイ!」という状況に陥っており、客観的に観るとかなり高いストレス状態におかれていることが伺える。
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人材開発や人事制度構築の仕事をしていると、多くの管理職者や経営幹部の方々とミーティングをしたり、インタビューを行ったりする機会がある。その際、私の個人的な興味もあり、また人材開発のヒントを探るべく「今まで仕事をしてきた中で、自分自身がもっとも成長できたと感じる経験とはどんなものか」について質問し、記録に残している。
例えばどんな状況であるかというと「上司が急に他界し、新たな人材投入がないまま、自分がその代りを務めなくてはならなくなった」であるとか、「明らかに技術も知識も足りない状況で、自分が仕事をリードしなくてはならなくなった」というものである。一言でいってしまうと「このままでは非常にマズイ!」という状況に陥っており、客観的に観るとかなり高いストレス状態におかれていることが伺える。
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