この張り切りようが3月26日まで続けば、川崎は28日の東京ドーム開幕戦にいることが出来るだろう。健気な活躍だ。
今も続いているアリゾナ・ダイアモンドバックス=ARI vs シアトル・マリナーズ=SEA戦での成績も含めた、川崎とイチローのスプリングキャンプ(オープン戦)の戦績。

kawasaki-20120310




川崎は、オープン戦8試合のうち6試合に出場して.357。このうち途中出場は1だが、2、3打席しか打たせてもらえないなかで、よく結果を出している。5試合連続安打。バントヒットが1。スクイズも1。盗塁も2つしている。守備位置は遊撃と二塁を掛け持ちしているが、併殺に4回参加している。

正遊撃手のライアンは.273、正二塁手のアクリーは.455。ポジションを取るのは容易ではない。仮にロースターに入ったとしても、今のような便利使いが続くだろう。しかし、規定打席に到達しなくとも、内容の濃い成績を残せば、来季以降の展開は見えてこよう。

NPBでは屈指の人気を誇ったスター選手がこの奮闘ぶり。自分から言い出したこととはいえ、頭が下がる思いだ。いつしか日本人MLB選手から、この種の謙虚さが失われていったことが、成績不振やアメリカでの評価の下落につながっていったのではないか。

イチローは3番に入って4試合、3安打の固め打ちを見せたが、まだまだ調整途上。でも川崎と野球をするのは楽しそうだ。

川崎の課題は、シーズンを通じてこのモチベーションが維持できるかどうか。そして怪我をしないことだろう。