グアムのスポーツバーでスーパーボウル出場チームを決定するNFCファイナルを観る人たち。時差の関係で月曜の朝9時半。みんな仕事はどうしてるのでしょう!?

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昨年TVドラマ「家政婦のミタ」の最終回の視聴率が40%だったと話題になりましたが、アメリカには20年連続視聴率40%を越えている怪物番組があるってご存知ですか?

その正体はアメリカNo1.スポーツ、アメリカンフットボールの全米王座を決める「スーパーボウル(以下「SB」」)。視聴率40%を越えるのはアメリカではとてつもないこと。日本以上に多チャンネル化が進んでおり、なかなか高視聴率がでない環境なのです。

たとえば3大スポーツの残りの二つ、野球のMLBのワールドシリーズの2010年全米視聴率が8.4%、バスケットボールNBAファイナル2010年が10.6%。それに対して2010-11シリーズのSBはなんと46.0%を記録しています。この数字からもSBの桁外れの人気が伺い知れますよね

経済誌「Forbes」が発表したスポーツイベントランキングでもSBのブランド価値が4.25億ドル(約335億円)と算定され、夏季オリンピックやサッカーWCを抑えて堂々の1位です。 

そうなると当然周辺のビジネスも熾烈。中でも有名なのはテレビCM。全米で最も注目を浴びることになるだけにスポンサーも気合十分。毎年各社SBに向け新作を発表し、それらをまとめたサイトも色々登場します。気になる今年の放映料は30秒のCM枠が300万ドルとも350万ドル(約2億7千万円)とも。

それもそのはず。もはやアメリカ人にとってのSBはただのスポーツイベントの枠を越えた特大イベント。

マイケル・ジャクソン、プリンス、スティービー・ワンダー、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、クリスティーナ・アギレラ、ブリトニー・スピアズ……これらすべてSBのハーフタイムショーでパフォームしたことのあるアーティストたち。

ハーフタイムショーでこの顔ぶれ! ありえないです。豪華すぎます。そして今年のハーフタイムショーは満を持してマドンナの登場! まさにアメリカのショービズ界が大結集という感じですね。

ということでSBの開催される日は「スーパーサンデー」と呼ばれ、アメリカではお祭り騒ぎ。友人と集まってSBパーティーを開いたり、スポーツバーへ行って大騒ぎをしたりします。

となればそのお祭り騒ぎに便乗したいところ。開催は日本時間の2月6日か。でも待って!
肝心のアメリカンフットボールってゲームがよくわからないんですけど……。

そんな方にも朗報が! 今年のSBはあらゆる意味でビギナーが見始めるのに最適だという情報をゲット! (後編につづく)
(鶴賀太郎)