話題の東京スカイツリー(R)も作れるナノブロック。

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世界最小級のブロック玩具、「ナノブロック(nanoblock)」が話題だ。ブロックといえば、子どもの遊びというイメージが強いが、ナノブロックに夢中になっているのは大人たち。そもそも、対象年齢が12歳以上。大人のために作られたホビーブロックなのだ。

ナノブロックを発売しているのは玩具メーカー、カワダ。あの「ダイヤブロック」の生みの親でもある。実はナノブロックはダイヤブロックの機能はそのままに、サイズを半分にしたもの。体積は従来のダイヤブロックの8分の1で、1つのポッチ(突起部分)はわずか4mmしかない。

その小ささゆえに精巧な表現ができることに加え、多彩なシリーズラインナップも人気の理由。たとえば「情景コレクションシリーズ」は、スペインで未だ建造中のサグラダファミリアやドイツの古城ノイシュバンシュタイン城、今年5月22日開業の東京スカイツリー(R)など、世界各地の名所を手のひらサイズのプレートの上に作れるタイプ。コレクション性が高く、机の上で世界旅行気分が味わえる。また、女性から支持を集めているのが、動物やペット、楽器をモチーフにした「ミニコレクションシリーズ」。袋詰めのミニセットなので、お菓子や雑貨感覚で気軽に購入する人も多そうだ。

もちろん、マルチに使える「ベーシックシリーズ」も人気。
「ブロックなので自由自在に組み換えができ、アイディア次第で世界に1つしかないオリジナルの作品にも挑戦できます。1ポッチをドットに置き換えていろいろな作品に挑戦する方も多いようです」
と同社の担当者。2010年からは年に1度、一般ユーザーから作品を募集する「ナノブロックアワード」も開催しており、
「ナノブロックを始めたばかりのライトユーザーから、どっぷりナノブロックの世界にハマっているヘビーユーザーまで、多くの方が参加しています」
ちなみに、ナノブロックの試作品はすでに20年ほど前からあったそうだが、話題性や技術的な問題もあり、当時は商品化まで至らず。その後、大人向けのおもちゃのマーケット確立がされたことなどをうけ、満を持して2008年に発売された。

昨年12月には、阪急コミュニケーションズとのコラボでナノブロックの公式ガイドブック『ナノブロック ミュージアム Vol.1』も発刊。特別限定ナノブロック付録つきで、第1弾には上野動物園のパンダを採用。
「2011年はシンシンとリーリーが来日した年で話題のモチーフでもありましたし、上野動物園のパンダは年齢、性別を問わず、多くの方にとって親しまれる存在ですので」
著名人のアレンジや誕生秘話などのコンテンツもあり、従来のナノブロックファンはもちろん、 初めてナノブロックに触れる人にも楽しめる内容になっている。

このほか、ナノブロック年賀状やナノブロックでデコれる腕時計など関連商品も好評とのことで、ナノブロックの勢いは当分とまりそうにない。商品は全国有名雑貨専門店・玩具店・百貨店などにて販売中。公式ツイッター(@nanoblockmen)では、最新情報やレア情報も配信されている。

なかには80代のユーザーもいるというナノブロック。大人の遊び心がチクチク刺激されること請け合いです。
(古屋江美子)