関連イベント「日比谷公園の中心で妻に愛を叫ぶ」の様子。愛を叫んだあとは、ぜひハグで愛情表現を!

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夫婦円満のカギともいわれるスキンシップだが、日本人は苦手意識のある人も多いだろう。たまにはスキンシップをもちたいと思っても、いまさら恥ずかしい……。そんな夫婦にチャンス到来! 2012年1月31日。午後8時9分。世界同時ハグタイムがやってくる。

実は1月31日は「愛妻の日」。1を英語の「I(アイ)」とかけ、31を「サイ」と読んだ語呂合わせだ。このハグタイム計画も、愛妻の日を記念したプログラムの一環。世界で最もハグの苦手な日本人がハグで世の中を一瞬明るくしてみることに挑戦してみようと、日本愛妻家協会が2010年から始めたもので、今年で3回目になる。

もちろん、参加は誰でもOK。とくに開始の合図はないので、それぞれのそれらしい場所で時間になったら随時おこなえばいい。とはいえ、微妙な夫婦環境にあっていきなりハグするのも、なかなかタフな話。同協会が推奨する手順も紹介しておこう。

1.合意をえよう(前もってお互いハグマインドを確認しておきましょう)
2.向き合おう(まずはおよそ1m程度の距離で正面を向き合いましょう)
3.息を合わそう(ハグに入る前ふたりで軽く深呼吸すると効果的です)
4.10秒止まろう(ハグ状態に入ったら10秒間地球のことをイメージしてみましょう)
5.シェアしよう(その後の感想を話し合ってみましょう、あくまで前向きに)

もちろん、これはあくまで基本。余裕があれば独自のアレンジも加えてみたい。どうしても恥ずかしくて参加の踏ん切りがつかないという人は、ぜひ同協会の活動理念であるテミル原則、「捨ててみる ミエ テレ タテマエ セケンテー」を思い浮かべてほしい。同協会の小菅さんいわく、
「一番大事な人とのハグですから、せっかくですのでいろいろ捨てて取り組んでみてはいかがでしょうか。ふたりの愛をたしかめるのもいいし、ふたりで誰かの幸福を願うのもいい。照れ臭さと恥ずかしさを乗り越えたときに新しい自分と出会えるのでは」
昨年ハグタイム計画に参加した男性からは「15年ぶりに奥さんの顔を間近に見ることができた」と感謝のメールもきたのだとか。

愛妻の日が制定されて今年で7年目。ハグタイム計画以外にもさまざまな関連イベントを開催しており、以前コネタでも紹介した日比谷花壇と共同で開催している「日比谷公園の中心で妻に愛を叫ぶ」(ヒビチュー)などは、すでにかなり有名。今年は26日におこなわれたが、震災の影響もあってか例年に増して反響があったという。
「これまで男性が一方通行に愛を伝えることを楽しんでいたわけですが、昨年秋ごろから、その男性に呼応する形で、女性から愛を伝えたい人なども現れ、男女の垣根をこえて伝え合う文化が少しだけ醸成されてきたのかなあと感じます」

ちなみに日本愛妻家協会は2004年冬に発足。「妻というもっとも身近な赤の他人を大切にする人が増えると、世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない」という想いがきっかけで生まれた団体だ。そのユニークな活動は海外メディアで紹介されることも多く、2009年からはなんとオフィシャルグッズも販売。名刺やバッヂなど愛妻家ならひとつは持ちたい(!?)グッズがそろい、なかには今回のハグ支援ツールとして「ハグマット」もある。

夫婦の微妙な関係をちょっとシフトさせる格好の機会。夫婦でたまにはハグしてみようと思った人、この日ばかりは仕事も早く切り上げて、ぜひハグタイム計画に参加してみては。
(古屋江美子)