アクションフィギュアの「じわじわくる」楽しみ方
様々なキャラクターであふれかえる、アクションフィギュア。
最近では、ポーズや小物、シチュエーション、複数のキャラの組み合わせなどで、面白い絵づくりをして写真を撮ったりするなど、「ネタ」的に楽しむ遊び方が、ひとつの人気になっている。
たとえば、「涼宮ハルヒに土下座させられるカイジ」。たとえば、「のび太にぶっ飛ばされる孫悟空」。たとえば、「居酒屋メニューを取り囲んで談笑風のウルトラファミリー」……。なんとなく絵ヅラ、思い浮かぶでしょうか。
ホビー事情に詳しい編集者が言う。
「美術のデッサン用の木のモデル人形なんかに、シェーやコマネチのポーズをとらせたりしたことありますよね。あれの延長みたいなものかと思います。そのキャラクターでは、ありえそうでありえないヘンなポーズやシチュエーション、そんなギャップ感が面白いんです。最近でいう『じわじわくる』笑いといいますか」
楽しみ方が広がったのはまず、可動面での進化が大きい。
「キャラクター物では、これまでは劇中のイメージに沿った必殺技や決めポーズが取れるかどうかといったことが大きなポイントでした。今はそれはもう基本中の基本で、全身がグリグリ動いて様々なポーズがとれるようになりました。そうなると、さっきの『コマネチ』じゃないですが、悟空にトゥースさせたりとか、面白いポーズをとらせてみたくなる。さらに、いろんな顔の表情や手の形が、差し替えパーツとして付くようにもなったり、スタンドに固定して空中に浮かせた状態のポーズでの固定も出来るようになった。これらを合わせて、いわゆる“見立て”的なイメージの膨らませ方をしやすくなったんですね」(同編集者)
従来から、バービーやG.I.ジョーなどの30センチぐらいのサイズのドール系のフィギュアでこういった遊び方をする人もいたが、近年は、もう少しコンパクトな、手ごろなサイズの商品が主流になったことも、人気の広がった理由のひとつだという。
「15センチぐらいの、手のひらサイズのものが多いですね。価格も店頭で2000円台から3000円台で、ネタとして買うにもそこそこ手ごろ。サイズと価格の手ごろさも手伝って、種類を多く出せる。だから、少しマニアックなキャラが商品化されることもあったりしてマニアを喜ばせてますね。別売される小物類もすごく種類が多いですし、最近では存在や発売されること自体がそもそもネタのようなキャラもあります。だから、面白いネタになりそうな香りがするだけで、そのキャラや原作をよく知らなくても買っちゃうという人も、それなりにいるみたいですね」
キャラクター性が高いフィギュアほど、絵づくりをした時に、ギャップ感が出たりシチュエーションにハマって面白くなる。
「キモカワで人気のドアラが商品化されたときには、結構人気を集めましたね。何をやらせても、イラッとくる写真になるというのがすごいというか(笑)」
そして、この世界でスター化したのが、『トイ・ストーリー』のウッディだった。
「付属品として付いていた、いわゆる『たくらみ顔』の出来が、秀逸すぎました。その顔でいろんなことをするウッディが、笑いをとりまくりました。今も再販されるたび売れているようですが、確実にこの層の需要は大きいと思いますね」
これから発売予定の中で、注目なのが、『ガキの使い』の大晦日スペシャルで小道具として“大活躍”した、ダウンタウンのフィギュアだ。
「番組での使われ方が、まさにそれに近い感じでしたからね。ダウンタウンのキャラの強さはものすごいですから、何をやらせても確実に面白くなる鉄板アイテムですね。サイズが大きめで値段もネタとして買うにはちょっと高めですが、楽しみにしている人は多そうです。あと、掟破りの可動する仏像として、阿修羅や多聞天が出るんです。ネタにするとどこか罰当たりな気もしますが、面白ネタを期待してしまいますね」
番組では笑ってはいけなかったけれど、思う存分笑えるシチュエーション、アレコレ登場しそうです。
(太田サトル)
最近では、ポーズや小物、シチュエーション、複数のキャラの組み合わせなどで、面白い絵づくりをして写真を撮ったりするなど、「ネタ」的に楽しむ遊び方が、ひとつの人気になっている。
たとえば、「涼宮ハルヒに土下座させられるカイジ」。たとえば、「のび太にぶっ飛ばされる孫悟空」。たとえば、「居酒屋メニューを取り囲んで談笑風のウルトラファミリー」……。なんとなく絵ヅラ、思い浮かぶでしょうか。
「美術のデッサン用の木のモデル人形なんかに、シェーやコマネチのポーズをとらせたりしたことありますよね。あれの延長みたいなものかと思います。そのキャラクターでは、ありえそうでありえないヘンなポーズやシチュエーション、そんなギャップ感が面白いんです。最近でいう『じわじわくる』笑いといいますか」
楽しみ方が広がったのはまず、可動面での進化が大きい。
「キャラクター物では、これまでは劇中のイメージに沿った必殺技や決めポーズが取れるかどうかといったことが大きなポイントでした。今はそれはもう基本中の基本で、全身がグリグリ動いて様々なポーズがとれるようになりました。そうなると、さっきの『コマネチ』じゃないですが、悟空にトゥースさせたりとか、面白いポーズをとらせてみたくなる。さらに、いろんな顔の表情や手の形が、差し替えパーツとして付くようにもなったり、スタンドに固定して空中に浮かせた状態のポーズでの固定も出来るようになった。これらを合わせて、いわゆる“見立て”的なイメージの膨らませ方をしやすくなったんですね」(同編集者)
従来から、バービーやG.I.ジョーなどの30センチぐらいのサイズのドール系のフィギュアでこういった遊び方をする人もいたが、近年は、もう少しコンパクトな、手ごろなサイズの商品が主流になったことも、人気の広がった理由のひとつだという。
「15センチぐらいの、手のひらサイズのものが多いですね。価格も店頭で2000円台から3000円台で、ネタとして買うにもそこそこ手ごろ。サイズと価格の手ごろさも手伝って、種類を多く出せる。だから、少しマニアックなキャラが商品化されることもあったりしてマニアを喜ばせてますね。別売される小物類もすごく種類が多いですし、最近では存在や発売されること自体がそもそもネタのようなキャラもあります。だから、面白いネタになりそうな香りがするだけで、そのキャラや原作をよく知らなくても買っちゃうという人も、それなりにいるみたいですね」
キャラクター性が高いフィギュアほど、絵づくりをした時に、ギャップ感が出たりシチュエーションにハマって面白くなる。
「キモカワで人気のドアラが商品化されたときには、結構人気を集めましたね。何をやらせても、イラッとくる写真になるというのがすごいというか(笑)」
そして、この世界でスター化したのが、『トイ・ストーリー』のウッディだった。
「付属品として付いていた、いわゆる『たくらみ顔』の出来が、秀逸すぎました。その顔でいろんなことをするウッディが、笑いをとりまくりました。今も再販されるたび売れているようですが、確実にこの層の需要は大きいと思いますね」
これから発売予定の中で、注目なのが、『ガキの使い』の大晦日スペシャルで小道具として“大活躍”した、ダウンタウンのフィギュアだ。
「番組での使われ方が、まさにそれに近い感じでしたからね。ダウンタウンのキャラの強さはものすごいですから、何をやらせても確実に面白くなる鉄板アイテムですね。サイズが大きめで値段もネタとして買うにはちょっと高めですが、楽しみにしている人は多そうです。あと、掟破りの可動する仏像として、阿修羅や多聞天が出るんです。ネタにするとどこか罰当たりな気もしますが、面白ネタを期待してしまいますね」
番組では笑ってはいけなかったけれど、思う存分笑えるシチュエーション、アレコレ登場しそうです。
(太田サトル)