結び目にシュッと吹きかけると、解けにくくなる。

写真拡大

ドクターマーチンのブーツを所有しており、かれこれ15年ほど活躍していただいている。あの一目惚れの出会いは、間違いじゃなかった。
ただ、ひとつだけ難点が。なんか、靴ヒモがすぐに解けるのだ。いや、恐らく私の結び方が悪いのだけど。それは、重々承知なのですがね……。

そんな時に、かなり重宝しそうなアイテムを見つけました。アズマ工業から発売されているのは、『靴ヒモキープでシュー』なるスプレー。
これを靴ヒモの結び目に向け、しっとり湿る程度に吹きかける。すると、靴ヒモが解けにくくなる! そんな、マジカルなアイテムらしい。
「以前より、生協様と一緒に生協組合員向けにシューズブラシの共同開発をさせていただいておりました。そんな中、『靴のヒモがよく解けてわずらわしい』という声を数多く聞いていたんです」(同社・担当者)

現在、“解けにくいヒモ”という商品はすでに存在しているらしい。ただ、“靴ヒモを解けにくくする”というアイテムは、これが日本初とのこと。確かに、こんなの初耳だ。でも、どうしてこんなことが可能となったのだろう。その原理は、何?
「内容成分が粘着樹脂となっています。簡単に申しますと、糊と考えてください」(担当者)

そうですか。じゃあ、私も利用しない手はない。早速、取り寄せて試してみました! 今日は、お気に入りのドクターマーチンの靴ヒモにリベンジです。
まず玄関でブーツを履いて、靴ヒモをキュッと結ぶ。そして、スプレーをシュッと吹きかける。すると、締め付け効果は一日持続するらしい(一度解いたら、結び直した際に改めて結び目にスプレー)。
では、行ってきます!

……ハイ、ただいまです。ぶっちゃけ言うと、スプレーしてたことを忘れてた。ということは、一度も解けなかったってことで。歩き続けても、満員電車に乗っても、石ころを蹴っても大丈夫! 今まで、一時間に1度は解けてたっていうのに。
当然、帰宅したんだから靴ヒモを引っ張ります。当然、結び目は普通に解けて終了。
「靴を脱ぐ際、ヒモを簡単に解けるようにした点に苦労しました。解けやすくなる調整ばかりしていると、それはそれで元々の目的を果たせなくなってしまいます」(担当者)

そういった苦労を経て完成となったこのスプレーには、反響も続々と寄せられている。
「少年野球チームの監督さんから、『プレー中によくスパイクのヒモが解けていたが、これで集中してプレーをさせることができる』といったお話を伺いました。また、プレゼントのラッピング時における“リボン止め”目的で購入された方もいるようです」(担当者)

そんな『靴ヒモキープでシュー』は、全国のホームセンターやドラックストア、スポーツ用品専門チェーン、靴専門店にて販売されているという。価格は680円(税込み)。

思えば、今までは靴ヒモが解けてても、イチイチ気にしない毎日だった。だって、あまりに頻繁に解けてたから。終いには、そのまんま歩いてたりして……。そして、自分の靴ヒモを踏んづけて躓くという事故も多発。
でも今日からは、そういった不細工な日々はオサラバです! ちょっと、本当に驚きでした。
(寺西ジャジューカ)