靴を脱いだら現れるのは、このデザイン。

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よく、バラエティ番組で観るお約束のくだり。若手芸人に対する“お宅訪問”みたいな企画でのワンシーン。「おじゃましま〜す!」と上がり込むも、実は靴を脱いでなくて「ちょっと、脱いでくださいよ!」、「え、ここ土足ダメなの?」。もう、鉄板のチームワーク。個人的には、大好きなやり取りだ。だけど、あれを実際にプライベートでやられた時があって、あの時はガチでアタマにきた。

まぁ、そんな話は別にいいのだが、ちょっとコレが面白い。「砂山靴下」が発売しているのは、その名も『くつくつした』。

画像を見ていただけたら、そのコンセプトもおわかりになるだろうか。靴を脱いだら、その下から出て来るのは靴のデザインをした靴下。だから、商品名が『くつくつした』。

非常にイカしたセンスをしていると思うのだが、それも道理。何しろ、これは「Tokyo Midtown Award2008」(東京ミッドタウンが主催した、次世代を担うアーティスト・デザイナーから作品を募集するコンテスト)で“グッドデザイン賞”を受賞したデザインを、商品化したものなのだ。

では、どのような要素が“グッドデザイン”と評価されたのか。それは、以下のコメントに表れているかもしれない。

「日本特有の文化である『靴を脱いで上がる』という行為は、日本人にとってはなくてはならないもので、これがあるからこそ生まれた“おもてなしの心”や作法も多くございます。こうした行為は心に安らぎをあたえ、疲れを癒し、時間の流れを緩やかにします」(同社・担当者)

まったくだ。そして、それは『くつくつした』誕生のきっかけにつながる。

「こうした安らぎ・癒しの感覚を既に知ってしまったのは、日本のみならず外国の方にも多くいらっしゃるに違いありません。そういった考えから、この『くつくつした』は生まれました」(担当者)

この靴下を履いていれば、飛行機やオフィス、自宅でも靴を脱いでいることに気付かれない。尚且つ、リラックスができる。だって、本当は靴を脱いでるんだから。まさに海外在住の日本人に最適の、画期的な靴下である。

そして、実際にこれがウケている模様。

「特にお誕生日やクリスマスのプレゼント、帰省の際のお土産として選んでいただく方が多いようです。また、実際に外国へのお土産として選んでいただく方もいらっしゃいます」(担当者)

“日本発世界”ともいうべき、ワールドワイドな活躍をしているようだ。

そんな『くつくつした』は、東京ミッドタウン内にある「Green Deli(グリーンデリ)」、もしくは同社が運営する「SUNAYAMA Online Shop」にて購入することができる。種類は、革靴っぽい「MIDTOWN」(税込み1,260円)と、スニーカーみたいな「CAMPUS」(税込み1,470円)の2タイプ。

ただ単に奇をてらっているだけじゃない。デザインを工夫しただけで、“安らぎ”と“癒し”を世界中に伝播することが可能となった。まさに、グッドデザインです。
(寺西ジャジューカ)