日めくりカレンダーのようなストレッチ教本
最近、体を動かした覚えがない。強いて挙げるとしたら、家から駅までをのんびり歩くくらいかな……(往復20分)。
我ながら、あまりに不健康だと思う。何というか、リフレッシュされていない気がするのだ。逆に言えば、日常のちょっとしたことがキモチ良くて。もう、原稿を一本仕上げた後に「んあ〜っ!」と体を伸ばすと、それだけで絶頂に達しそうになる。これも、私にとっては一つのストレッチ。
ところで今、ある画期的な一冊が話題になっているという。10月18日にポプラ社から発売されているのは、その名も『きょうのストレッチ』(税込み1,155円)。
内容は、タイトル通りの“ストレッチ教本”だ。効果的なストレッチの方法を、イラスト付きで紹介してくれる。でも、ただの教本ではない。付録(?)として付けられている“日めくりカレンダー”のような冊子こそが、同書の最大の肝である。
この冊子は「77日間日めくりストレッチ」と題された特典で、一日につき1種類のストレッチを紹介してくれる、特別プログラムの手引き。
面白いのは、その読み方だろうか。単純に言うと、ストレッチを1つ実践したら翌日は次ページのストレッチを実践……という風に進んでいく、日めくりカレンダー風のテキストとお考えいただきたい。結果、77日後には77種類のストレッチを実践していることになるわけだ。
すごく画期的だと思うのだが、この一冊はどのように誕生したのだろう? その経緯について同社の浅井さんに伺った。どうやら浅井さんご本人も、運動不足を憂う毎日だったようで……。
「今までにも、ストレッチの本は数多くありました。でも本を開けて閉じてしまうと、次の日はやらなくなってしまうんですよね。そんな時、この本のアイデアを台所で思いついたんです」(浅井さん)
皆さんも、きっとあるに違いない。メモ書きした“買い物リスト”を、自宅の冷蔵庫に貼った経験が。それと同様の考え方だ。「目の付く場所にストレッチプログラムを貼っていれば、忘れないで習慣化できるのではないか?」という発想から、この本は生まれた。
そして要注目なのは、同書の監修者。クルム伊達公子や福原愛のフィジカルトレーナーを務める中野ジェームズ修一さんが、ビシッと指導してくれる。
「中野さんご自身、クライアントのモチベーションを維持する方法に御苦労されていたそうです。また『カレンダーを作りたい』というアイデアは、中野さんもお持ちのようでした」(浅井さん)
テレビを観ながらでもいいし、イスに座りながらでも良い。とにかく、一日のうち3分だけでもストレッチに費やしてほしい。そんな思いが、同書に込められた。
どうしよう。色々と聞けば聞くほど、私の生活リズムにピッタリだと確信してしまう。……というわけで私も実際に同書を取り寄せ、このプログラムを実践してみました!
まずは、この「77日間日めくりストレッチ」を自室のテレビの横に掲示。イヤでも毎日、目にする場所です。
そしてやって来た、1日目。正直に告白すると、すでに面倒臭い。でも、心に決めたことだから頑張りますよ。何しろ、テレビの横から“日めくりカレンダー”が私を見つめてて……。
意を決し、初日のメニュー「首横から肩にかけてのストレッチ」を開始したのだが、かかった時間はものの1分半。あれ、こんなモンでいいの? その割には、心地よい達成感があるな。
そして次の日「首の後ろから背中にかけてのストレッチ」も、その翌々日「背中、肩甲骨周辺のストレッチ」も、私のお手間を取らせない。別に面倒がるほどのことでもなくて、いつの間にか日課になってました。事実、いまだに続けているし。
そんな同書は、すでに幅広い世代からの好評を獲得している。
「40代を中心に、20代以上の方々からご好評いただいています。また、82歳の男性からは『スポーツクラブに20年以上通っているが、どこも機械操作の説明だけ。この本は細部まで説明してくれる』といった読者ハガキをいただきました」(浅井さん)
他にも「こんなに効果があるとは思わなかった」、「モノグサな私でもできそうです」といった反響が寄せられたそう。
今まで、「一日1分でいいから」なんて美味しい台詞を駆使して日々の運動をオススメされたことはある。でも、結局はやらずじまい。飽きちゃうし、モチベーションは下がっちゃうし、忘れちゃってたのだ。
しかし、この本は勝手が違う。自室に掲示された“日めくりカレンダー”が、私の視界に入ってくる。そこで、イヤでも思い出す。そして、いつの間にか習慣化。やったらやったで、キモチいいし。
これは、上手いこと考えたな……。
(寺西ジャジューカ)
我ながら、あまりに不健康だと思う。何というか、リフレッシュされていない気がするのだ。逆に言えば、日常のちょっとしたことがキモチ良くて。もう、原稿を一本仕上げた後に「んあ〜っ!」と体を伸ばすと、それだけで絶頂に達しそうになる。これも、私にとっては一つのストレッチ。
内容は、タイトル通りの“ストレッチ教本”だ。効果的なストレッチの方法を、イラスト付きで紹介してくれる。でも、ただの教本ではない。付録(?)として付けられている“日めくりカレンダー”のような冊子こそが、同書の最大の肝である。
この冊子は「77日間日めくりストレッチ」と題された特典で、一日につき1種類のストレッチを紹介してくれる、特別プログラムの手引き。
面白いのは、その読み方だろうか。単純に言うと、ストレッチを1つ実践したら翌日は次ページのストレッチを実践……という風に進んでいく、日めくりカレンダー風のテキストとお考えいただきたい。結果、77日後には77種類のストレッチを実践していることになるわけだ。
すごく画期的だと思うのだが、この一冊はどのように誕生したのだろう? その経緯について同社の浅井さんに伺った。どうやら浅井さんご本人も、運動不足を憂う毎日だったようで……。
「今までにも、ストレッチの本は数多くありました。でも本を開けて閉じてしまうと、次の日はやらなくなってしまうんですよね。そんな時、この本のアイデアを台所で思いついたんです」(浅井さん)
皆さんも、きっとあるに違いない。メモ書きした“買い物リスト”を、自宅の冷蔵庫に貼った経験が。それと同様の考え方だ。「目の付く場所にストレッチプログラムを貼っていれば、忘れないで習慣化できるのではないか?」という発想から、この本は生まれた。
そして要注目なのは、同書の監修者。クルム伊達公子や福原愛のフィジカルトレーナーを務める中野ジェームズ修一さんが、ビシッと指導してくれる。
「中野さんご自身、クライアントのモチベーションを維持する方法に御苦労されていたそうです。また『カレンダーを作りたい』というアイデアは、中野さんもお持ちのようでした」(浅井さん)
テレビを観ながらでもいいし、イスに座りながらでも良い。とにかく、一日のうち3分だけでもストレッチに費やしてほしい。そんな思いが、同書に込められた。
どうしよう。色々と聞けば聞くほど、私の生活リズムにピッタリだと確信してしまう。……というわけで私も実際に同書を取り寄せ、このプログラムを実践してみました!
まずは、この「77日間日めくりストレッチ」を自室のテレビの横に掲示。イヤでも毎日、目にする場所です。
そしてやって来た、1日目。正直に告白すると、すでに面倒臭い。でも、心に決めたことだから頑張りますよ。何しろ、テレビの横から“日めくりカレンダー”が私を見つめてて……。
意を決し、初日のメニュー「首横から肩にかけてのストレッチ」を開始したのだが、かかった時間はものの1分半。あれ、こんなモンでいいの? その割には、心地よい達成感があるな。
そして次の日「首の後ろから背中にかけてのストレッチ」も、その翌々日「背中、肩甲骨周辺のストレッチ」も、私のお手間を取らせない。別に面倒がるほどのことでもなくて、いつの間にか日課になってました。事実、いまだに続けているし。
そんな同書は、すでに幅広い世代からの好評を獲得している。
「40代を中心に、20代以上の方々からご好評いただいています。また、82歳の男性からは『スポーツクラブに20年以上通っているが、どこも機械操作の説明だけ。この本は細部まで説明してくれる』といった読者ハガキをいただきました」(浅井さん)
他にも「こんなに効果があるとは思わなかった」、「モノグサな私でもできそうです」といった反響が寄せられたそう。
今まで、「一日1分でいいから」なんて美味しい台詞を駆使して日々の運動をオススメされたことはある。でも、結局はやらずじまい。飽きちゃうし、モチベーションは下がっちゃうし、忘れちゃってたのだ。
しかし、この本は勝手が違う。自室に掲示された“日めくりカレンダー”が、私の視界に入ってくる。そこで、イヤでも思い出す。そして、いつの間にか習慣化。やったらやったで、キモチいいし。
これは、上手いこと考えたな……。
(寺西ジャジューカ)