オリオールズの上原浩治投手がトレード候補にあがっているという噂は、今のところ噂の域を出ないが、7月31日の期限が近づくにつれて、その可能性はますます高まっている(7月24日付ボルティモア・サンタイムズ)。

 噂について上原は「(トレード候補に)名前が出るのはいいことだ。でも、まだ真剣に考えてはいない。だって、噂でしょ?」とかわした。

 右投げのリリーフ投手は大勢いるが、上原は41試合に登板して防御率1.80と際立った成績を残している。45イニングを投げて9失点、23安打、8四球、59三振は、アメリカンリーグのリリーフ中、三振/四球の比率(三振数を四球数で割ったもの)が7.38でもっともよい。

「ぼくは毎日、試合に備えるだけだ。自分のパフォーマンスには満足しているけれど、それがチームの成績につながっていないので苛立たしい」

 球団は上原の残留を願っているが、一方で、年齢とケガの歴史を考えたときに、来季も今季と同じ活躍ができるとは限らないとも考えている。

 テキサス・レンジャーズ、ピッツバーグ・パイレーツ、デトロイト・タイガース、ミネソタ・ツインズが、上原に関心を示しているといわれている。上原は来季も米国でプレーするつもりだという。「ここが好きだ。オリオールズが大好きだけれど、勝てないんじゃおもしろくない。そこが悩みの種」