フェイエノールト対PSVの雑感
フェイエノールト対PSV。首位のPSVに対して、調子を上げているフェイエノールトが挑む構図。調べたところ、前回の対戦では10-0でPSVが勝ったらしい。なので、フェイエノールトは失った大切なモノを取り戻す試合という位置づけにもなった。PSVは首位争いがかなり激化しているので、そんな事情は知ったことのない状況である。ちなみに、7位までに入れると、ELの出場権をかけたプレーオフに出られるらしい。
なお、今季初めてのエールディヴィジの試合であり、知っている選手がエンヘラールくらいしかいかなかった。ゴメス、アレックス、コネ、ファンフランがいたころのPSVが懐かしくて仕方ない。なお、このブログを始めた当初はかなりエールディヴィジを見ていたことを思い出す。
本日は、似たもの同士の戦い、宮市君についての二本立てでお送りします。
■似たもの同士の戦い
両チームのシステムは4-3-3。システムががっつり噛み合っているので、両チームの志向するサッカーの違いが如実に具現化する試合となった。なので、最初に見ていくのは、両チームの志向するサッカーの違いについてである。
PSVの攻撃は中央に楔を入れて、相手を中央に引きずり出す→中央のポイントからWGの選手が裏をとる、一対一の勝負をする形がメインだった。CFの選手の役割は、裏狙いよりもDFラインから離れて、ボールを受けることが求められていた。
フェイエノールトの攻撃は、DFとMFでオープンな状況を作って、一気に裏狙いで相手のDFラインとガチンコ勝負をさせる場面が多かった。フェイエノールトのCFはポストプレーもできそうな雰囲気なのだけど、基本的に裏狙いのプレーが多かった。そして、ロングボールによるサイドチェンジを多用し、両WGの個人技での勝負が多かった。
比較すると、PSVのほうが地上戦を仕掛ける回数が多い。フェイエノールトのほうが、長いボールを利用したダイナミックな展開で仕掛ける回数が多い。双方とも地上戦でボールが運べていけば理想なのだろうけど、システムががっちり噛み合っているので、なかなか高い位置で相手から離れるのは難しそうだった。
中盤の選手は相手やボールの状況に応じて、ポジションが入れ替わるのだけど、前線の選手はポジションを固定気味で闘う。なので、システムかみ合わせ論がオランダでは有効に機能するのかなと感じさせられた。というわけで、そんな噛み合ったシステムから浮いていたのはCBであった。両方共ワントップなので、CBはボールを動かしながら試合を組み立てることに参加することが多かった。さすがにピケのように相手のマークを剥がすようなドリブルはほとんど見られなかったが、オランダのCBは足元が上手くなりそうな環境だなと感じさせられた。
次に守備を比較してみるのである。PSVは高い位置からプレスをかけるのだけど、連動性はそこまでない。かつてもそうだったが、相手にボールを運ばせても最終ラインで跳ね返す習慣があるのかもしれない。ただし、アレックスやゴメスはもういないので、普通に崩されそうだったが。
フェイエノールトは相手の浮いているCBを潰すために、トップ下のワイナルドゥムを高い位置からのプレスに組み込むことが多かった。この守備の前に、PSVはバックパスを余儀なくされたり、ハイボールを適当に蹴ったり、つまり、ビルドアップの精度を狂わされた。ただし、フェイエノールトは中盤を削ってプレスをかけてきているので、それをかわせたときはPSVが一気に攻めこむことにも成功できた。ただし、フェイエノールトのプレスのほうが機能していたかなと。
なので、前半はフェイエノールトのペースで試合が進んでいった。フェイエノールトはカステグノスの広範囲に渡る裏取りの動きとキープ力、ワイナルドゥムの二列目からの飛び出しをメインにPSVのゴールに迫っていた。中盤で起用されていたワイナルドゥムだが、役割はシャドウストライカーといった感じ。この試合でポジションを超える動きをしていた唯一の選手かもしれない。
本日は、似たもの同士の戦い、宮市君についての二本立てでお送りします。
■似たもの同士の戦い
両チームのシステムは4-3-3。システムががっつり噛み合っているので、両チームの志向するサッカーの違いが如実に具現化する試合となった。なので、最初に見ていくのは、両チームの志向するサッカーの違いについてである。
PSVの攻撃は中央に楔を入れて、相手を中央に引きずり出す→中央のポイントからWGの選手が裏をとる、一対一の勝負をする形がメインだった。CFの選手の役割は、裏狙いよりもDFラインから離れて、ボールを受けることが求められていた。
フェイエノールトの攻撃は、DFとMFでオープンな状況を作って、一気に裏狙いで相手のDFラインとガチンコ勝負をさせる場面が多かった。フェイエノールトのCFはポストプレーもできそうな雰囲気なのだけど、基本的に裏狙いのプレーが多かった。そして、ロングボールによるサイドチェンジを多用し、両WGの個人技での勝負が多かった。
比較すると、PSVのほうが地上戦を仕掛ける回数が多い。フェイエノールトのほうが、長いボールを利用したダイナミックな展開で仕掛ける回数が多い。双方とも地上戦でボールが運べていけば理想なのだろうけど、システムががっちり噛み合っているので、なかなか高い位置で相手から離れるのは難しそうだった。
中盤の選手は相手やボールの状況に応じて、ポジションが入れ替わるのだけど、前線の選手はポジションを固定気味で闘う。なので、システムかみ合わせ論がオランダでは有効に機能するのかなと感じさせられた。というわけで、そんな噛み合ったシステムから浮いていたのはCBであった。両方共ワントップなので、CBはボールを動かしながら試合を組み立てることに参加することが多かった。さすがにピケのように相手のマークを剥がすようなドリブルはほとんど見られなかったが、オランダのCBは足元が上手くなりそうな環境だなと感じさせられた。
次に守備を比較してみるのである。PSVは高い位置からプレスをかけるのだけど、連動性はそこまでない。かつてもそうだったが、相手にボールを運ばせても最終ラインで跳ね返す習慣があるのかもしれない。ただし、アレックスやゴメスはもういないので、普通に崩されそうだったが。
フェイエノールトは相手の浮いているCBを潰すために、トップ下のワイナルドゥムを高い位置からのプレスに組み込むことが多かった。この守備の前に、PSVはバックパスを余儀なくされたり、ハイボールを適当に蹴ったり、つまり、ビルドアップの精度を狂わされた。ただし、フェイエノールトは中盤を削ってプレスをかけてきているので、それをかわせたときはPSVが一気に攻めこむことにも成功できた。ただし、フェイエノールトのプレスのほうが機能していたかなと。
なので、前半はフェイエノールトのペースで試合が進んでいった。フェイエノールトはカステグノスの広範囲に渡る裏取りの動きとキープ力、ワイナルドゥムの二列目からの飛び出しをメインにPSVのゴールに迫っていた。中盤で起用されていたワイナルドゥムだが、役割はシャドウストライカーといった感じ。この試合でポジションを超える動きをしていた唯一の選手かもしれない。