震災に関する重要な情報をウェブで公開する場合は、PDFだけでなくHTMLやCSVでも提供するようにといった呼びかけが経産省などから出されています。でもこれ、震災時に限った話ではないんですよ。

経産省は3月30日に、財団法人地方自治情報センター(LASDEC)は3月18日に、それぞれオンラインで情報を公開する際のデータ形式に関する呼びかけを行っています。

・東北地方太平洋沖地震等に係る情報提供のデータ形式について(経産省)
 http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/other/2011/0330.html

・国民へ発信する重要情報のファイル形式について(LASDEC)
 https://www.lasdec.or.jp/cms/12,22060,84.html

この2つの連絡は同様のことを言っており、整理すると次のとおり。

1. 被災地の限られた手段で(だれでも)情報を確認できるようにすること:
 ・被災地では携帯電話で情報収集する場合が多い
 ・携帯電話(ガラケー)ではPDFを閲覧できない場合が多い
 ・携帯電話では通信回線が細いのでファイルサイズは小さいほうがいい

 →PDFだけでなく、HTMLででも公開すること

 →紙資料をスキャンした場合でもJPEG形式にして軽くすること


2. データは再利用(自動処理)しやすいようにすること:
 ・グラフで公開した場合は画像としてしか再利用できない
 ・ データで公開すればそれを使って第三者がより良い情報を作りやすい

 →グラフ画像だけでなく元データも公開すること

 →表データはExcel形式ではなくCSV形式で公開すること

 →別途オープンな情報提供APIを提供すること


被災地の人たちに適切に情報を届けるためにも、情報発信元が大きな工数をかけなくてもだれかが見やすい形でわかりやすく表示したりさまざまなチャネルで情報を流したりするためにも、こうしたことは重要です。


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