写真中央のメレディスがプレゼントされて喜んでいるのは、ホルマリン漬けの臓器! 『グレイズ・アナトミー』より  (C)ABC Studios.
「不謹慎」。

ドラマ『グレイズ・アナトミー』を見て、まず最初に頭に浮かんだ言葉です。

このドラマに、患者の命を救うために奮闘する、聖人のような外科医の物語を期待してはいけません。病院というヒエラルキーの中で、最下層に位置する外科インターンたちが、自身のキャリアアップや恋のために奮闘する、とても人間らしい姿が描かれているのです。

もちろん、彼らも患者の命を救いたいという志を持って、医師を目指しています。でも、一夜限りの恋もするし、その相手が同じ病院の上司で、誰もいないエレベーターで我慢しきれず、乳繰り合ったりもします。しかも、キャリアを積みたいから、珍しい患者は奪い合いになり、手術となれば、仲間と喧嘩してでも担当したいのです。

病院の裏側で、本当にこんな物語が展開されているのなら、怒り出す人もいると思います。それほど“不謹慎”な内容です。

でも、彼らが自分たちと変わらないビジネスパーソンだと考えてみると、そう違和感がないはずです。つまり、このドラマには、病院という生死が交錯する場で展開する、“私たちの日常”が描かれています。だから、面白いのかも知れません。

主人公のメレディス・グレイは、各エピソードの最後に、自分の気持ちをつぶやきます。
例えば、シーズン1の第1話「甘い夜はオペの始まり」では、

なぜ外科医を目指すのだろう

辞めるべき理由は思いつく

厄介な人間関係
責任の重さ

必ず訪れる本当の“勝負”の瞬間

その時、前へ踏み出すか―
そこを立ち去るかだ

辞めるのも自由
でも確かなのは―

このフィールドが好き

こんなかっこよすぎるセリフが登場します。

友人からこんなセリフが飛び出したら、一生ついて行きたくなるか、殴りたくなるか、のどちらかでしょう。

病院を舞台にした濃厚な人間ドラマは「シーズン6」に突入。4月6日から、日本でDVDレンタルがスタートしています。メレディスのセリフを自分にあてはめて、ふとした瞬間につぶやいてみるのもいいでしょう。一生の友に出会うか、殴られるかは、あなた次第です。『グレイズ・アナトミー』のメレディスのつぶやきにエンター!


■勝手にキャッチフレーズ!
「病院であんなことしちゃう“不謹慎”な人間ドラマ」

■関連リンク
『グレイズ・アナトミー』公式サイト

■Amazon
グレイズ・アナトミー シーズン6 コレクターズ BOX Part1 [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2011-04-20)
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