さとう だいご/1973 年大阪府堺市出身。大阪大学法学部在学中に起業。企業でのインターンシップ導入支援事業や、商工会議所主催「段取り力検定」を立ち上げるなど、企業合併を経つつ一貫してキャリア教育事業に携わる。 また、NPOを財政面から支援する「チャリティ・プラットフォーム」、英国発世界最大級の寄付仲介サイト「JustGiving」日本版を設立するなど、日本における寄付文化創造に取り組む。早稲田大学客員研究員、鳩山政権時の内閣府政策調査委員(新しい公共担当)。最新著作は小社刊『1.21 人に1人が当選! "20代、コネなし"が市議会議員になる方法』

 来年4月の統一地方選挙まであと約6ヵ月を切りました。前回の記事を読んで「市議会議員になる!」と、決意が固まったらさっそく行動を起こしましょう。今回は「20代コネなし候補が、市議会議員選挙で当選を勝ち取るまでの戦略」についてお話したいと思います。

 市議会議員選挙(区・町・村含む)に立候補して当選する倍率は、1.21人に1人であることは、前回お話ししました。こうした低い倍率の背景には、地方選挙に対する関心が低く、立候補する人も投票する人も、毎回ほとんど同じ顔ぶれであることがあります。「20代、コネなし候補」の当選は、この状況に風穴を開けることで実現します。今まで地方選挙に行っていなかった若い世代の票を、掘り起こすのです。

 そのために、まずは自分という存在を有権者に知ってもらわなければいけませんが、いきなり「今度の選挙に立候補します〇〇と申します。宜しくお願いします!」と名乗りを上げられるわけではありません。『公職選挙法』により、投票日7〜9日前から前日までの「選挙期間」以外は、「選挙活動」(選挙で特定の候補者を当選させようとすること)は一切やってはいけないことになっているからです。

 ただし、選挙を前提としないで「〇〇市を暮らしよい街に変えていきましょう」「現在の市議会にはこんな問題があるのをご存知ですか?」などと訴えることは、選挙活動とは違う「政治活動」として、やってもよいことになっています。そこで、今後の数ヵ月間を「政治活動期間」、投票日までの約1週間を「選挙活動期間」として、何をやるべきか作戦を立てましょう。

 政治活動期間のハイライトはチラシ(政策ビラ)です。無名のあなたが選挙で勝つには「これしかない」と言ってもいいくらいの強力な武器になります。自分の名前と詳細なプロフィール、それに「自分はこの街をこういうふうによくしていきたい」「現在街が抱える問題を解決するにはこうすべきだ」といった政策を書いて、街中に配ります。

続きはこちら


■関連記事
・市議会議員選挙は「広き門」!?高倍率3市区町村でも当選確率50%以上!
・定数と報酬の削減が議会改革なのか?全国各地に広がる地方議員半減の嵐
・勢力拡大する「大阪維新の会」の内実
・【バカでも年収1000万円稼ぐ6大奥義(1)】「成功の糸は毎週木曜日に降りてくる」
・ますます過熱する若者の社会貢献ブーム。就活シーズン直前、「社会貢献でメシが食いたい」大学生激増中!